＠六本木 サントリーホール小ホール(2005/9/15-23 12ステージ)
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/
全指定 前売り当日とも10000円
原作：ヘンリック・イプセン「ペール・ギュント」 訳：原千代海
構成・作詞・演出：鈴木理雄 台本協力：市村正親
振付・ステージング：司このみ 美術：石井みつる 照明：原田保
衣装：小峰リリー 音楽監督：城所潔 音響：実吉英一 舞台監督:小笠原響
歌唱指導：古賀義弥、北川潤 宣伝美術：大森清史 宣伝写真：星野尚彦
制作:神林克樹、片野由利子 主催：サントリーホール 協力：（株）ホリプロ
出演：
市村正親
演奏：
城所潔ピアノ、立花泰彦ベース、長谷川清司ドラムス、村石篤重ギター、
近藤淳 木管楽器、宮本一シンセサイザー
2005/9/23(祝金)晴 2:06-4:22PM(56/休22/53)左サイド後方 客席ほぼ満員(350人)
客層：20-30歳代中心に女性9割超。男性はおじさん中心。
客入れ：当日券あり、詳細不明。花道なステージを三方から囲み。左右平床に6列、
正面緩い雛壇に9列、いずれも千鳥配置。舞台高めも高低差小、正面や前方以外は
観がたい場面あり。なんにせよ、小劇場並に役者は近いのはうれしいところ。
折り込みチラシなし。折り込みパンフ。A5 27ページの小冊子。文章多め。
アズナブール年表とか資料価値あり。物販。写真集、ＣＤなど。今回、オリジナル
はなし。
ペールギュントって、イプセン原作なんら、とグリーグの楽曲のみ知ってた無知
ねこ。シャンソン大御所・アズナブールのヒット曲でミュージカル構想から
立ち上がった企画とか。なんでもミュージカルなんすね。
舞台。四角い会場の中程まで桟橋な舞台。背景は十字型の幕が前後に重なり。海や森
など映像を都度投影。幕内にはバンドが鎮座。桟橋の突端に階段、海原ならぬ客席に
下りてスキンシップ度々、お客さん大喜び。
お話。夢想家のペールギュントは、ひたすらにやりたい！やった！な身勝手な人生の
果て、恋人ソルヴェイグの愛によって覚醒する。
構成。ペールギュントの旅を老若男女多役の一人芝居で物語。思いの丈をアズナ
ブールの曲に乗せて歌いあげ。合間に役者バカ市村さんの茶目っ気と情熱のＭＣ。
グリーグの楽曲は物語のＢＧＭに使用。
惜しみなく愛を与える、市村さんの魅力前面。情熱を、底に悲しみを潜めて謳う
アズナブールの楽曲が、挑戦し続ける役者バカな彼に重なり。歌の人々の心情、
ありさまを活き活きと伝えて○。優しい気持ち「あったかいよ」、少年の憧れ
「連れていって」、役者人生「コメディアン」とか。張り出し舞台＋スキンシップで、
即物的に市村さんに近しいこともあり、楽しみ親しむねこ。物語本編は刈り込んで
ちと舌足らず、役者芝居に比べて薄く感じてしまい。ラストのボタン屋エピソード、
魂達を溶かしてリサイクル＝自分を殺し他人を生かす＝献身、隣人愛…（かな？）
は、市村さんの「与える芝居」で腑に落ちたけど。うーん。
劇中使用曲
Ｉ部 故郷からの旅立ち
1三文役者（大根役者）、2私は旅人、3死んだような、
4あったかいよ（愛は燃えている）、5燃えつきて（愛の後で）、6忘れじのおもかげ、
7ラ・マンマ、8連れていって（世界の果てに）
II部 いろいろな旅からの帰郷
9コメディアン、10トレアドール、11恋は一日のように、12想い出の瞳、
13帰り来ぬ青春
グリーク作曲
劇音楽「ペール・ギュント」から
ソルヴェーグの歌、山の魔王宮殿にて、オーセの死、朝、アニトラの踊り
ビル・ウィラン作曲
リール・アラウンド・ザ・サン 〜リヴァーダンス
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