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　青山円形劇場プロデュース「ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン」

　＠大阪京橋　OBP円形ホール・旧MIDシアター（2006/12/29-31　4ステージ）
　http://www.mid.co.jp/panacreate/txt/en/top.html
　　全指定（ソフトドリンクサービス有）　前売り当日とも7800円
　　＠青山円形劇場　12/1-26

　演出：吉澤耕一　構成：白井晃　台本：高泉淳子　音楽監督：中西俊博
　舞台美術：伊藤保美　照明：高見和義　音響：福本荘一　振付：本多愛也
　衣装デザイン：出川淳子　小道具：ちばあけみ　大道具：埋橋真理
　衣装スタッフ：奈須久美子　演出助手：佐々木岱　舞台監督：安田美知子
　プロデューサー：能祖将夫　制作担当：大島尚子　宣伝美術：タカハシデザイン室
　協賛：キリンビール株式会社　富士通株式会社　主催：関西テレビ放送ほか
　出演：
　高泉淳子、白井晃、陰山泰、石井一孝（visitor）
　中西俊博（violin）、クリス・シルバースタイン（bass）、竹中俊二（guitar）、
　林正樹（piano）

　2006/12/29(金)晴　6:37-9:53PM(1'50/休16/59)　下手中段　客席満員(560人)
　客層：20歳女性最多に幅広く、東京より中高年多し。女性7,8割。
　客入れ：当日券は売り切れ。思ったより舞台が近い、サーカス型会場。馬蹄形を
　3ブロック、雛壇に10列の客席。誘導丁寧。フリーのワインサービスは世情を
　鑑みて中止（東京は前半のみとか）、有料化(300円)。代わりにソフトドリンク
　＠キリンは多種飲み放題。折り込みチラシそれなり、ビニール袋入で親切。
　折り込みパンフ。B5　3ページ。いつものメニュー形式。　物販。出演者ＣＤ等。
　カーテンコール　アンコール2曲11分。

　18年目、当大阪会場は5年目と年末恒例企画。クリスマス前後だった東京とプログ
　ラムは同じなのかしらん。
　
　舞台。淡いサーモンピンクのクロスのテーブル３、床は白黒市松模様。背後にジャズ
　バンドスペース。エンジと白の幕が垂れ幕が出入口と正面上に掛かり。
　
　構成。小芝居と音楽、ゲストとトークのバラエティショー。レストランにやって
　くる、ちょっと変わったお客と、かまわずにいられないおしゃべりギャルソンとの
　コントなお芝居。
　
　我が強すぎて今日もシングル女性、結局うまくいかない凸凹夫婦、妻には連敗中の夫
　思い過ごしもいつしか恋な男女、この代の果てまで老夫婦。とか、今年はお子さま
　の登場なしにアダルティなのが特徴。ゲストはいわずと知られた好男子・石井さん
　を迎えて、たっぷり(パロっての)ミュージカルシーン。　音楽はいつもどおり、
　スタンダードと中西さんオリジナル。親しみやすく心弾む曲ばかり。
　
　世事を忘れての楽しい時間。鼻腔をくすぐり胸を満たす、花の香りのような音楽。
　賑やかに時にビターな隠し味で、耳と目を刺激するちょっとスパイシーな会話。
　なんかもういい気持ちで、お腹いっぱいねこ。
　
　おなじみの夫婦などキャラ達には、格別の変化なし。無事でなによりと友達気分で
　安心。声のいいゲストが多いけど、石井さんの優しくスムースな歌唱は格別。
　ＡＯＲナンバーとか、メロウでめろめろねこ。チェット・ベイカーのレコードが
　劇中振られると、スモーキーに頭の中で再生されはじめて、そちらにもメロー(略)。

スタジアムかサーカス小屋のような大阪会場。


青山円形の倍キャパだからね。

　メニュー
・ごあいさつ
　Le Cafe(中西俊博)
　Poseidon(中西俊博)
　皿投げしてナイスキャッチのギャルソン、ハンサム・石井さんからバラの花束。


・食前酒
　「開店　〜アンゴスチュラビターズな恋〜」
　シングルの女性客。お連れ様は？に、今年こそはと思ったとぽつり。待っているの
　はカクテルの角砂糖が溶けるのとはぐらかし。好んでコレクターなビターなリキュ
　ールについて、ヨードチンキみたいなのは薬だったから。どんなカクテルも美味に
　帰る魔法の一滴、でも入れすぎると逆効果。ビターな女な私もつい、言い過ぎて
　しまって…。今宵は、ビターなカクテルにスイートなディッシュでもと、ギャル
　ソンは心配り。

　Le Promenade(中西俊博)

・メインディッシュ
　「今宵はスピリチュアル」
　万事に慇懃、一歩引いてしまう、まじめなんだかな高橋君。今年もギャルソンと
　打ち合わせて、よしこさんと万全ディッシュ。でも、あべしんぞうな一言で乾杯、寒
　いギャグ。相手にあわせて、ころころ変えてしまう小心ものぶり。すっかりあきれ
　させてしまうところにとどめの話題。オーラ、占いで聞いた前世のこと。よし子は
　貝、うさぎ　といずれも(大柄で）火あぶりで食べられてしまう末路。でてきた料理
　ラパンを美味しいと食べた後聞いてみれば、ローストしたうさぎ。もう沢山と今年
　も機嫌を損ねてしまう。

　'S Wonderful

　「恋は異なもの味なもの」
　今日はお祝いとしきりに言う女性。相談がてら、食事に誘った男性（石井）は
　いぶかりながら、彼女がもちこんだ高額ワインで乾杯。音楽サークルが縁で出会っ
　たとのお客の会話に、ギャルソン2人も似たもの通しと意気投合、ワインを相伴
　して盛り上げ。さて、男性の相談は仕事からみの将来のこと。てっきり2人の恋の
　始まりと勘違いとしていた女性はがっかりを通し越して怒り、帰ってしまう。
　ギャルソンの声かけに、男性は内に残る女性への思いに気づいて…。
　石井さんが自作のラブソングをアカペラで、うっとりと聞き惚れる客席。
　
　It Had to be You
　Rodeo Ree(中西俊博)

・ショータイム
　Java　ペギー富岡
　Ne Me Quitte Pas ペギー富岡
　I'll be There 〜 ABC ジャクソン…３
　Jekyll & Hyde 石井一孝
　On the Sunny Side of the Street
　Somebody Loves Me 〜 Nothing's Too Good for My Baby

　おなじみキャラの愉快なトークと弾む歌のショータイム。玉虫色衣装のペギーさん
　客席からの花を代わって集める「フラワーボーイズ」2人も登場。圧巻というか
　抱腹絶倒は、石井さんのジキルとハイドから一場面＋ぼやき！？モノローグ。
　朗々と聞かせる歌と、でたがり台詞に沸く客席。ジャクソン５パロの中年3人は
　歌い踊って、疲れ果て、とほほ笑いを誘い。ほか、デュエット、総員にて。

　休憩

・ワイン
　「マダムの予約席」
　石井さんとのトーク。ＡＯＲ好きのレコードコレクターな石井さん。大阪ローカル
　な駅に今日も買い出しとか。ジキルとハイドにでた、オファー待ってますとか。
　記念写真プレは、今日ではないけど明日誕生日と挙手の女性に。後半は中西さんを
　いれて、舞台音楽について。石井さんからマダムに捧げて1曲。メロウな歌声には
　めろめろ。

　Iｆ
　Chovendo　Na　Roseira

・デザート
　「タイム・アフター・タイム」
　夢見ることを過ぎた夫婦。妻の誘いでまんまとはめられ、パンプス付きのディナー
　かとぼやっきー。まあいいんだけどね。出会った頃の話、本命かわからないから
　残らないものにしようと、誕生日のプレゼントはちらし寿司とうがい薬をあげたと
　妻。夫からはチェット・ベイカーのラブソング集。彼女のハートを射止めようと、
　歌詞をラブレターに書いたことが知られて、恥ずかしい夫。実はとギャルソンも
　混じって、恥ずかしい男達の話。それでもすてきな、Time After Time。
　
　Time After Time

・コーヒー
　「ラストダンス」
　いたわり合う老夫婦、妻はやや過剰（ぼけ）入って、夫困り気味。それでも腕を
　取り合いダンス、連れだって帰るときも離れない。見送るギャルソンは一服。
　ゆらぎながら立ち消えていく紫煙をおいながら。

　Last Waltz(中西俊博)

・食後酒
　「閉店　〜マンハッタンで乾杯〜」
　冒頭のシングル女性。ギャルソンのおごり、皆でシャンパン。このレストランが
　いつまでもここにありますように。

　たいせつなもの(中西俊博)

　Cine qui chante

　アンコール
　When You wish upon A Star　ハンドベルにて。
　Honey Suckle Rose　ギターとヴァイオリンも舞台へ、ノリノリのラスト。

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