http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全自由 前売2800円 当日3000円
通しチケット 7800円 セットチケット 5200円
・「お笑い現代裁判の基礎知識」
舞台監督：海老沢栄 照明：橋本剛 音響；真沢則子 マネージャー：下浜奈津子
出演：大川豊、阿曽山大噴火、
鈴木周(弁護士)、杉谷剛(東京新聞 社会部司法記者クラブキャップ)
山田雄大(東洋経済新報社)、山田雄一郎(同左)
参考 後日ライブ
・「寺田体育の日と江頭2:50のピーピーピーするぞ！！」12/31m
出演：寺田体育の日、江頭2：50
・「すっとこどっこい大晦日スペシャル」12/31s
出演：大川豊、寺田体育の日、松本キック、倉元幸二、俺のバカ、名刀長塚、
米粒写経 他ゲスト多数
（ソフトドリンクのペットボトル劇場内持込可。食べ物、アルコールは不可。）
2006/12/30(土)晴 7:07-9:57PM(2'50) 中段中央 客席超満員(170人)
客層：20歳代女性最多、ついで同男性。中年層も結構、お笑い好きとは限らず。
客入れ：当日券は立ち見(通路座布団)10枚、後キャンセル待ち。70番台以降は風が
防げる横町へ誘導、当日券はディスクユニオンで時間をつぶして(笑 6:50入場)と
お願い。待ち列に、先行販売の「えが茶ん」江頭2:50お茶缶をPR(140円 6本800円)
来年からヴィレッジバンガードでも発売とか。
ベンチ3列雛壇に10列。空席誘導、まめにあり。終演後は寒いので着てから外出と
お願い、待ち客にレコード大賞の結果を速報。豆豆しく働く制作なり。 折り込み
チラシ若干、折り込みパンフなし。 物販。江頭グッズ、ＤＶＤほか。
年の締めのトークショー。恒例？の江頭2:50ライブと、若手芸人ライブ・すっとこ
どっこいスペシャルに加え、社会派面としてテーマ「裁判」を取り上げ。傍聴席で
取材を重ね、著書も出版している新聞記者や弁護士から、実際のところを教えて
もらおう企画。
舞台。3方に白布がかかった長机。中央に大川興業、下手に弁護士と東京新聞さん、
上手に東洋経済さん。
構成。制度改正でだれでも弁護士時代到来か。ライブドア事件とは何か。裁判の
傍聴・金融暴走族達の証言。村上ファンド・インサイダー取引とはなにか。裁判の
傍聴・金融芸人・村上のパフォーマンス。ライブドア事件に隠れた、官制談合と
防衛庁談合 裁判について。最初と最後にやや危ないライブビデオなどを投影。
質問コーナーでは、濃いお客のディープな質問に会場うーん状態。
わかりやすく興味深い、話題の裁判の裏表。報道ではわからない事の大きさ、報道
されない些末な注目事あれこれ。堀江を裏切った村上が結託して、宮内と対する
構図の皮肉さ。ライブドア重役陣の奇妙な言動、果ては傍聴席の村上妻子の服装
までの謎めき。金と感情が絡んだ、泥臭い人間模様の面白話に、3時間弱もあっと
言う間。芸人2人よりよくしゃべり、期せず笑いをとる記者と弁護士の観察眼の
鋭さに感心。虚構にまさる現実の面白さという事実に、改めて感じ入るねこ。
「緑茶」なんですけど…。
聞きかじり覚え書き
・オープニングビデオ 世界各国の話題の処に大川総裁、裁判傍聴8000回を越える
阿蘇山と裁判所周辺。
・総裁と阿蘇山トーク。朝日新聞記者の空港爆発事件。手荒い荷物扱いが原因か？。
警備の厳しいヨルダン空港。ガクランをミリターリー制服と勘違いされた。など
・鈴木弁護士を呼び、3人でトーク。ネタを準備してきた鈴木弁護士は、芸人でなく
弁護士なのだからと止められる。司法試験が改正され、今や合格率40数%。以前は
50人に1人とかだった。陪審員制度をみこんだ施行。見習い？期間はあるが、だれ
でも試験は合格できる。民事の自己破産とか、だれでもできる仕事(刑事事件は
別）。今でも弁護士は就職浪人がでている。弁護士もウォーキングプアか。
これからは地方へ散らばる、料金のダンピングが起こるなど、弁護士受難の時代に
なるだろうとか。
好景気になると、弁護士は不景気になる。収入の実際のところ。事務所に就職すると
、手取り2030万とか、サラリーマンと変わらない。ライブドア事件の弁護報酬は
どれほどか話。初回契約で1000万として所員達の給料も含むから、1年とか長期に
なるとペイしない。勝訴しないと報酬はないし。でも、オプションがあるかもしれ
ないとか。刑事事件専門と呼ばれる弁護士も、刑事事件は3割ほど。民事(企業)
じゃないと儲けにならない。 だって、刑事事件にお得意さまはいないから。
・裁判所取材を多く手がけている新聞記者を呼び。阿蘇山のこととか、名前はしら
ないが、傍聴席では顔見知り通しとか。食事は農水省の職員食堂がうまい。自給率
がメニューに書いてある。どの食材がどこ産とかマニアックな話題。傍聴席の
抽選。仲間にメールしてサクラを集めるとか苦労。どの裁判ではくじ運がいい、
譲り合いしているとか。
・ライブドア事件 金融暴走族 堀江・宮内らの裁判模様について
ライブドアのどこが悪かったのかについて、東洋経済記者からわかりやすい説明。
利益が本来でない会社、株を売り抜けて利益を得たインチキの仕組み。
宮内は、グレーだけど黒(違法)ではないと、捕まる前から取材で言っていた。会計
責任者である、野口さんの役割とは。
堀江が責任者CEOとしてインチキを知っていたかが焦点。検察はCEOについて異常な
こだわりをもっていた、なぜか野村証券のホームページから引用したりとか。
動機＝堀江の野望であるとの見解。包茎手術で有名な病院のっとりについても、
検察はこだわっていた。裁判で検察、被告で飛び交っていた「包茎」という言葉の
真意とは。堀江は自分の治療のために？。そのほか、奇妙なのっとり計画について。
堀江は自己資産について「140億＋ライブドア株○％ そして自分」と答えている。
そんな儲けてどうするのか。中村はフェラーリを二台買った。重役会議中にノート
にフェラーリの絵を描いていた。堀江は、携帯で情報サイトをずっとみていたらしい
なぜかと問われて、半分はくだらない議題だったからと答えている。ライブドアって
いったいどんな会社なんだ。ともかく、ライブドアの証人達はいいかげん。前言った
ことを忘れているようだ。実例あれこれ。
宮内の気持ちはわかる。堀江が90億なら現場の自分が数千万を着服してもいいと
いう言う気になるだろう。この手の事件では、現場も必ず小さな不正をしている。
だが、ライブドアはやりすぎた、金融暴走族だ。高速で180kだしているような。
（いや、280kはいってますねと東洋経済記者、フェラーリなだけにと総裁）。
堀江は、現場がしたことで自分は知らされていないと、捺印したのは明らかなのに
バカ殿に徹している。
堀江の判決、懲役年数と執行猶予について。最高が5年、4年と微妙なところがでる
のでは。保釈をされた被告にはまず実刑はない。逃げる心配がないと判断された
訳だから。でも裁判は水物だからわからないが。
雑多な話。ライブドアの幹部は四文字熟語をよくつかう（だったかな）、胡散臭い
放置プレイとか、ＳＭ用語を使う。宮内は裁判なれをして、村上の頼りない弁護人
に大丈夫ですか？など攻撃する。ペットボトルのお茶を3本も持ち込んで、証言台
においていた（伊右衛門、濃いめ、ダッタン蕎麦。銘柄をちゃんと選んでいる。）
最初が2本、また2本にもどったけど。
・村上ファンドインサイダー取引 金融芸人 村上の裁判の様子について
村上の弱い弁護人について。容疑を否認に転じてから弁護人を変えた。頼りない、
もともと裁判所で活躍していた人ではない。弁護士のくせ。追いつめられると、
襟を手でもって前後にふりはじめる。どうも弁護士バッチを誇示しているようだ。
村上が自分で(堀江を)弁護している、弁護士より簡潔明瞭で説得力がある。
そもそも村上はどんな人物か。自伝に書いている、小学生時代にサッポロビール株
で儲けた話は嘘。そもそも小学生に口座が作れない、上げ下げの時期がデータと
違う。親が買った株の配当金(月2千円）をもらった程度だろう。会社四季報が簡単
に検索できない時代の話をして、相手が否定できないようにする。
ヒルズに移る前は、業界では軽んじられていた。金融芸人 ナイス営業マンぶりに
ついて。営業として、パーティでやたら名刺をくばり、情熱的だった。うそつき
でもあったし。ライブドアのニッポン放送株の買い取りを「聞いちゃった」日を
最初から曖昧に話している。日によって取引金額が大きく変わる。インサイダー
取引有罪となれば、取引関係の全額没収に加えて、100数億の罰金がかせられる。
堀江は有罪となっても個人資産が残るが、村上は丸裸にされるので、日にちは大変
重要。堀江を裏切った村上が、堀江を弁護する側についている訳。共通の敵である
検察側に宮内がいるためだろう。
記者会見でのくせは、金融芸人としての記者へのサービスショットだろう。村上の
暴露本を出したが売れない。村上の裁判は人気がない、裁判でも傍聴席が定員割れ
している（ちょうど定員になると、傍聴人から拍手が起きたりする）。堀江のほう
が３倍は人気がある。マスコミや株保有社から人気が絶大。資産は自分といって
いるくらいだから。ライブドアの株主総会、通常はみられない奇妙な株主の発言
いろいろ。
裁判で注目しているのは、関係者の傍聴席にいつもいる2人の女性。村上の妻子。
子供の服はかならず白一色。親が無罪であると信じて、訴えているようだ。これが
いつグレーに変わるか、注目している。子供にも信じられなくなったとき、村上が
どうするのかとか。
・管制談合について
1億円の献金にまつわる事件のわかりやすい説明。その場にいなかった会計担当者
が逮捕（無罪）された訳。裁判長はグレーな背景に苦言を呈している。自分の想像
をまじえ、ストーリーをつくって訓話する川口裁判長のこと。結局、多数の議員が
検挙されることになる。検察に、対自民党で勝負する覚悟がなかったということ。
報道はライブドア事件の陰にかくれてしまった。
・防衛庁の談合について
天下り先の幹部の年収を30年に渡って上乗せしていたことなど、わかりやすい
説明。今回摘発された3人は、なぜ自分達だけが罰をうけるのかと思っているに
違いない。一人はあろうことか実刑。傍聴席では、裁判はなにがあるかわからない
と盛り上がった。
よもやま。インサイダー取引はどこまでがだめなのかはっきりしない。サッチャー
が営業にきていたり、国がインサイダー取引をしている。市場の監視役は日本は
数百人と少ない。泥棒には泥棒、プロにはプロで、監視役に堀江や村上を任命した
らいい。 東京新聞の裁判報道の挿し絵が、絵はがき風でいい感じになっているが
デフォルメしすぎではないのか（社内でもその話はでているとか）
東京新聞記者より、検察に食ってかかる堀江は不遜といわれるが、そうは思わない。
最近、検察の詰めの甘さがめだつからだ、反省を願いたい（みたいな意味）。
・客席から質問コーナー
Ｑ１ 悪徳教育業者に勤めていた。退職後、糾弾するブログを開設していたが、
業者に見つかり脅され、怖くなったので今はわからないように続けている。
大丈夫か。
Ａ１ 名誉毀損で訴えられたら負ける。過去にこだわらずに、前をみて生きて
ください。
Ｑ２ 駐車違反の取り締まりで不正をうけた（結局、取り消し）訴えられるか。
Ａ２ 違反して、なかったことになったのだから得。訴えたら、金と時間が
かかる。過去にこだわらずに、前をみて生きてください。
Ｑ３ 名前失念 不当裁判のその後
Ｑ４ 阿蘇山さんへ今年一番くだらなかった裁判はなにか
Ａ４ くだらないかはおいて、ライブドア裁判が一番印象に残った。
・総裁選ほかのライブビデオ上映