＠新宿 THEATER/TOPS（2007/1/25-28 5ステージ）
http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
全指定 前売3700円 当日3900円 3名様セット10500円 5名様セット：17000円
小中高 2500円 大学生3500円
作：北村想 演出：芹川藍
舞台美術監修：宇野萬 照明監修：沖野隆一 技術監督：小林清隆
舞台監督：ジ・アクトコネクション 衣装：葛西佐紀、森本恵美
美術・音響プラン：芹川藍 小道具：天光眞弓、高彩裕子 照明：野中千絵
音響：尾林真理 作曲：長谷川哲史 アートデレクション：長友啓典
グラフィックデザイン：上浦智宏、脇野直人＋Ｋ2 写真：野村貞方
制作：長井八美、渡辺なほみ、近内仁子 企画：青い鳥創業
出演：
高彩裕子 ：女１、ホレーショ、ワトスン
近内仁子 ：女２、ハムレット、ホームズ
森本恵美 ：女３、オフィーリア
渡辺なほみ：女４，クローディアス、ガートルード、先王の亡霊
芹川藍 ：魔女１
葛西佐紀：魔女２
天光眞弓：魔女３
2007/1/28(日)晴 5:35-7:20PM(1'43) 後方より 客席満員(130？人)
客層：中年層中心、大人よりに老若男女。女性過半数。
客入れ：補助椅子なし、最前列はベンチ桟敷かな。誘導随時あり。折り込みチラシ
それなり。折り込みパンフ A4 1枚 賞の名前、配役、相関図。
物販。パンフ B5 カバーがコート体裁、開くとリーフレット。座談会、いろいろ
研究発表、ワークショップレポートなど。台本 A4 1000円。購入者にもれなく
くじ引きあり、招待券など当たった模様。 次回公演 5-6月＠東京、名古屋、大阪
「天使たちの誘惑」伊沢麿紀 久々出演 カーテンコール 熱心な拍手 2回2分。
昨年、名古屋初日前夜に交通事故にあいながら、プロ意識とスタッフの力で公演を
全うした青い鳥のお姉様方。彼女たちを支えた「若衆」女優の活躍への「ご褒美」
として書き下ろされた作品とか。
舞台。四角の白マット、四隅にポールのリングは「屋上」設定。星月夜下の舞台。
上手手前になぜか立木。リングサイド上下に控え用パイプ椅子。
お話。北村想が考えるハムレット。3人の魔女がふわふわりと登場、リング設営。
戯曲との闘いまたは享受の開始。ハムレットを演じる俳優達は、役柄や派出する
さまざまな事項へ自問確認自答。悲しみについて、世間は感動＝悲しむことと誤解
している、イタリア人は悲しみを悪意と呼んだ 等々。客観視は名探偵の態で現れ
たり、素の女優人として立ち返らせたりして、自在に斬りまくり。ハムレットと
女優達のご褒美ならぬ試練との格闘、その血と汗の結晶や如何。
溢れる知識、潰えぬ遊び心、切切とした哀感、よせる優しい思い。なにより輝く
女優人の素敵。定型ムードに流されず、がっつり実のある演劇を堪能するねこ。
既存に収まらぬ、壮大な戯曲。複眼的な視点、明敏な知性と深遠な知識をもって、
ハムレットから広がる森羅万象の世界。演技、悲劇のなんたるかが、病理学、哲学、
世間とリンクするなど、知的楽しさ満載。遊び心ある小粋な注釈の数々にふみふみ
ねこ。しばし難しい用語と膨大な台詞（モノローグ数ページ分！）と格闘する女優達
が健気も凛々しく、まぶしいねこ。
悲劇は悲劇でしかない、本当の哀しさがぽっかりとした虚空と重なるラスト。闘い
終えた女優達のぽつねんとした佇まいが愛おしいねこ。演出もまた自由自在。
軽重、緩急の変化に富んでて飽きさせず、刺激的な楽しさあり。青い鳥らしいなあと
思うねこ。
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