＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2007/5/29-6/10 12ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 S席5000円(1･2階席) A席3800円(3階)
演出：森田雄三 主催・企画・制作：森田オフィス、イッセー尾形・ら（株）
提携：世田谷パブリックシアター
出演：小松政夫、イッセー尾形
2007/6/1(金)曇 7:04-9:09PM(2'00)1F最前方 客席8割(500？人)
客層：中高年中心に幅広く、女性過半数。
客入れ：開演10分前当日券で1階3列目通路際あり。1階満員、2，3空席多数。E列まで
撤去の張り出しも舞台は後方でほどよく。案内常駐。1時間前開場のロビーは紙風船
みごと鈴なり、2人のイラスト多数で祭り縁日模様。チケット半券でＴシャツ、
駄菓子があたる抽選あり。 アンケートの森田氏挨拶は日替わり。折り込みパンフ
それなり。次回公演 8/6-12止まらない生活＠クエスト 物販。Ｔシャツ3000円ほか
カーテンコール１回5分。
90年頃初共演、一昨年から東京、大阪で活動を再開した小松政夫とイッセー尾形・
2人芝居オムニバス。客席も舞台同様の壮年客中心。
舞台。平台に壁、椅子代わりの透明アクリル箱2つ。舞台上の両袖に分かれて生着
替えをみせるスタイルは、イッセー一人芝居と一緒。
構成。新旧6本。新作もおなじみキャラでシリーズものの体。虚弱ボクサーと怪しい
マネージャー。カジノで勝負の平凡夫婦。自分芝居に拘るも2人だけ劇団。説教しが
ちな元船長と諫める相棒。迷走訓練に励むガードマン。人生模様あれこれの親友
通し。年を重ねた「普通」の人々のスケッチ集。
テンポより間、丁々発止ではなく（しばしばずれる）当意即妙のかけあい。自在な
2人と暖かな客席、ゆる楽しい桃源郷。暴走気味にナンセンスな小松さんに、リアル
な脱力ぶりのイッセー。珍なる取り合わせの面白み。小松さんの芸域が広いというか
、失敗も大胆にあたるさまに沸く笑い。これにイッセー、予想外のリアクションに
困らされるもまたよしと、なんとも楽しそう。役者強力も押しつけがましくない、
大人芝居をともに楽しむねこ。
今日のねた
・「ボクサーとマネージャー」
しょぼしょぼと虚弱な壮年ボクサー・ありな みん太郎（イッセー）。対戦相手は
20代、降板する理由探しをする彼。勇気づけるマネージャーには秘策があるんだか、
ないんだか、胡散臭い。
・「カジノ旅行」
平々凡々と生きてきた初老夫婦。初ギャンブルはカジノ、それも海外。一生分を
掛けると意気込む妻（イッセー）、夫は及び腰、知ったかぶりの英会話でとんちん
かん。最初はともに意気込んでいたが。
・「劇団 二毛作のかかし」再演
初老の作家とベテラン女優が新作稽古兼オーディション。若い女優の演技に我慢たま
らず演技指導、脚本は脚本でコメントつけが始まり。
・「元船長と甲板長」再演
元船長、いまは桟橋の整理係。ウクレレ片手の相棒・甲板長から旅行客への説教は
やめてと諫められ。戦禍の歴史も知らず、傍若無人な彼らに船長我慢足らずも諫め
られて、しゅん。転職先を考えようか。
・「朝までガードマン」再演
よぼよぼと老人ガードマンな2人。パトロールもやっとこ、ＯＫ。昔取った杵柄と
逮捕術から始まり、突拍子のない○○術トレーニングへと。
・「俺とお前」再演
上京、立身明暗、でも友情変わらずな物語。時代毎に学生服姿の小松さんの歌、
イッセーギター伴奏付きにて。2人の女友達・かおりちゃんを小松さんが2役で演じ、
仕掛けるイッセーにアドリブ連発。
カーテンコール
お手伝いのつもりだったのに、やさしくしてくれた（小松）2人にしかできないことを
やりたい。ただみたいお客さんとただやりたい2人通しの出会える場としたい
（イッセー）
[月間一覧］