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 iOJO!(オッホ)「欲々しい」

 @新宿 THEATER/TOPS(2007/12/23-30 10ステージ)
 http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
 全指定 前売3800円 当日4200円

 作・演出:黒川麻衣
 照明:正村さなみ[RISE] 音響:宮崎絵美子[RISE] 音響:佐藤春平[Sound Cube]+
 domestico71 舞台監督:大槻めぐみ 舞台美術:u-rec-a 宣伝美術:小平アキオ
 映像:岩倉雄一郎 演出助手:相馬加奈子、上倉未来、柳内綾子
 制作:加藤康宏ほか 製作:オッホ 助成:平成19年度文化庁芸術創造重点支援事業
 出演:
 人見英伸 :酒折研介(探偵)
 珠井江都子:山下例子(探偵パートナー)

 芳賀晶  :藤木朗彦(派遣会社社員)
 花田薫子 :原千谷子(主婦)

 上野雅史 :荒垣友活(藤木部下 面倒くさい)
 高橋信行 :中村大湖(藤木部下 打上好き)
 加藤華子:岩崎弥子(藤木部下 直接的)

 森田ガンツ[猫のホテル]:立川貢之(藤木上司 部長)

 佐藤志織 :三宅峡子(派遣社員 まとめ役)
 工藤史子 :脇坂充枝(派遣社員)
 菊地春美 :対馬安記(派遣社員)

 三木香澄 :叶井涌泉(パン職人)
 羽田知史 :嶋田走輔(パン職人)
 金川周平[東京オレンジ]:矢野温(パン職人)
 尾野島慎太朗 :武藤和演(パン職人)

 六角慎司 :小暮菖平(藤木の直接上司)

 2007/12/28(金)小雨 7:34-9:08PM(1'32)最前方下手 客席9割?(90人)
 客層:20-30歳代中心、男女半々。
 客入れ:通常より4列抜きのゆったり配置。開演10分前からPRパフォーマンス。
 折り込みチラシ極厚。パンフB5 3ページ。挨拶、スタッフ、配役。次回公演。
 4月 劇団名改め熱帯「次の曲をかけるのは誰だ」 物販。最初で最後のパンフ
 B5 オールカラー 800円。全歴史収録。 カーテンコール演出込みで1回2分。

 改名前最終公演。
 舞台。抑え気味の扇情色を配し。中央、赤い壁を背景、黒い平台に黒い机と椅子。
 上手、コンクリートの壁にブラインド(中はパン屋店内)。出入口は正面脇、両サイド、
 いずれも縁が色違いのパステルカラーで塗られ。

 お話。探偵事務所、面識のない男の消息調査依頼。裏が絶対あり、やばいと思えど
 背に腹は代えられず引き受け。その男は元派遣会社勤務、使えない部下と上司の責任
 をかぶって退職。依頼の影に彼の片腕となっていた男、後を継ぐも巧くいかず、
 悶絶中。かつての上司が今はどうかと暗中模索の中、光を探したいのか?。直接依頼
 してきたのは、はけ口にされてしまった女性派遣社員・旦那は出張勝ちで堪り勝ち
 主婦。主婦の地元では放火事件が多発、自警が主婦達派遣の仕事。やたら張り切る
 一人に引きずられてやむなくの様子。

 行き場をもとめる退職男、未練がましい片腕だった男、とにかく遊びたい使えない
 部下、男のはけ口にされて捨てられて自暴自棄の主婦、使命感絶頂の所を派遣打ち
 切りで切れてしまった主婦リーダー、彼女について行けない安穏を愛する仲間、
 やっぱり放火が好きな放火魔、そして好奇心に勝てない探偵。それぞれの欲望、
 叶わない虚無感が影響しあってのあれこれ。

 したいできない堪らない、欲求と一線超えの様々を観察眼鋭く描き。それぞれの有様
 と感情が共感できるレベル、痛し痒しな面白さあり。しっくりとまとめちゃった感も、
 なんかフェイドアウトにあって、見てて欲求不満な面もありねこ。演出とキャラ設定は
 適度なメリハリつけ、過剰と抑制がええ案配な印象。新生?でどうなるか、期待したい
 ねこ。

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