＠渋谷 青山円形劇場(2008/2/6-17 15ステージ)
http://www.aoyama.org/
全指定 前売4500円 当日5000円
脚本：前川知大[イキウメ] 演出：青木豪[グリング]
美術：田中敏恵 照明：清水利恭（日高舞台照明） 音響：青木タクヘイ
舞台監督：筒井昭善 衣裳：小原敏博 演出助手：田村友佳
キャスティング協力：河村剛史（ビーオネスト）、野上祥子
宣伝美術：阿部剛（Seagall） 宣伝カメラマン：山平敦史
宣伝ヘアメイク：SHIN／長田進ニ プロデューサー：志茂聰明、松田誠
主催：青山円形劇場・ネルケプランニング http://www.nelke.co.jp
出演：
酒井美紀 ：森内朝子
川村ゆきえ：森内香依（朝子の妹）
今井朋彦[文学座]：古橋（発掘を指揮する学者）
土屋裕一[*pnish*]：八雲（弁護士）
中野英樹 [グリング]：曽我（村役場職員）
津村知与支[モダンスイマーズ]：金田（老人ホーム職員 能力をもつ）
岩本幸子 [イキウメ]：矢口（婦人警官）
大河内浩 ：三浦
2008/2/10(日)晴 6:05-7:41PM(1'36)正面前方 客席ほぼ満員(240？人)
客層：20才代演劇ファン、あと中年関係者。男女半々。眼鏡男子率高め。
客入れ：馬蹄形客席、端席だと正面舞台が観にくいかも。折り込みチラシけっこう。
パンフなし。開演直後は入場不可につき注意。物販。パンフ A5変形 オールカラー
1000円。企画十訓が冒頭、対談、役者インタビュー。ちょっと中身薄め。あと、今後
の企画予定を掲載してほしいねこ。 カーテンコール1回1分。
注目の作演出コンビ舞台。
舞台。田舎の大きな家、その前庭。工事現場然と簡易テーブルと椅子、パイロンや
ロープ。一端に綱で仕切られた穴。
お話。とある民家、封じられてきた穴がワームホールであることを発見した学者。
「なかったことにできる」画期的な装置にと、住民を騙し土地ごと奪おうとする。
反発する住人の前に、謎の中年男が現れる。男の正体、災いをもたらすと村の
伝承の真相とは。星新一「おーいでてこーい」な発想の社会派ＳＦ劇。
「なかったことにはできない」、社会問題との関わり様をガツンと描く。きっちり
書かれた脚本と的確な演出、仕事をきちんとする役者で手堅い印象。特異な設定を
もっと膨らませてもとか、登場人物の内心をもっと描いてもとか、欲もでる手堅さ加減
なり。作家魅力の謎めきももひとつ。明かされない部分が見えやすく、ちと面白みに
欠け。中盤まで転がらず、ただ長い序章のよう。うーんねこ。
役者。殿さま役者・今井朋彦様はさすがのうまさ。押し出し強くも、終盤は道を踏み
外した後悔や恐れを繊細にのぞかせ。
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