＠赤坂見附 赤坂RED/THEATER(2008/4/23-5/4 17ステージ)
http://www.red-theater.net/00_topic.html
全指定 前売・当日とも5000円
原作：川上弘美（中央公論新社刊） 脚本：千葉雅子[猫のホテル] 演出：木野花
照明：宮野和夫 照明操作：林美保 音響：内藤勝博、小笠原康雄
振付：小林顕作[宇宙レコード] 演出助手：柏木俊彦 舞台監督：福澤論志＋至福団
宣伝美術：東學 宣伝写真：谷敦志 宣伝ヘアメイク：西岡達也 制作：花本理恵
プロデュース：岩間多佳子 提携：赤坂RED/THEATER
企画・制作：株式会社アール・ユー・ピー
出演：
高田聖子[劇団☆新感線]：山田ゆき子
加藤啓 [拙者ムニエル]：本城さん
辻修 [動物電気] ：三郎
2008/4/28(月)曇 7:06-8:48PM(1'41)最前方下手 客席9割(150人)
客層：20-30才代中心、大人よりに幅広く。女性過半数。
客入れ：Ｂ列最前、サイドに空席若干。折り込みチラシそれなり。パンフ A4
3ページ。挨拶、スタッフ、予定。次回公演不明。 カーテンコール1回1分。
劇団☆新感線・バンカラ女優・高田聖子、アナザーサイド・シリーズ再開。日常の
非日常をゆったりした時間に描く、川上弘美の哀感小説を取り上げ。
舞台。ダークグレーの素舞台。同色の高い平台中央の穴は浴槽に見立て、テーブル
などまたいで居間。後方壁を開いて、街頭に見立てたり。木漏れ日やら照明、雑踏
のＳＥのシンプルな演出効果あり。
お話。判で押したような日々をおくる、ベテランＯＬがある日「雛形」と呼ばれる
人間もどきを拾う。成長するにつれ、気が置けない友とも恋人ともなっていく彼。
距離を置いた交際を続ける男性と彼女自身の関係にも変化が現れていく。
ふんわり、中はしっとりの切ない美味しさ。孤独とその共感を不可思議な設定に描い
た原作。その言葉と空気をそのままに、登場人物の心象に寄り添った会話劇とし。
ゆき子と雛形、本城の微妙な距離感を対面テーブルで即物的に描いたり、揺れる心象
をダンスに映したりと工夫いろいろ。照明、音響もさりげ効果的に劇的空間を彩り。
役者芝居はほどよく抑制され。本城役・加藤さんのクールなれどたまらん悶々加減、
雛形役・辻さんの柔軟性にはほよよ。主人公ゆき子役・高田さん、夢見るころを
過ぎても夢みたいな、複雑な胸の内を率直に演じて○。
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