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 アトリエ・ダンカン「鴨川ホルモー」

 @吉祥寺 吉祥寺シアター(2009/5/15-6/7 28ステージ)
 http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/
 全指定 一般6000円 アルテ友の会会員5400円
  @京都 京都芸術劇場 春秋座 6/24 1ステージ
  @名古屋 アートピアホール 6/26 1ステージ
  @大阪 大阪厚生年金会館 ウェルシティ大阪 6/30 1ステージ

 原作:万城目学(産業編集センター刊) 脚本・演出:鄭義信
 美術:池田ともゆき 照明:増田隆芳 音響:藤田赤目 衣裳:畑久美子
 殺陣:栗原直樹 振付:伊藤多恵 演出助手:E−RUN ヘアメイク:宮内宏明
 舞台監督:松本仁志 イラスト:石居麻耶 宣伝美術:立川明
 運営:サンライズプロモーション東京、宣伝:る・ひまわり 制作:市川亜由美
 プロデューサー:池田道彦 企画・製作:アトリエ・ダンカン
 主催:テレビ朝日、財団法人武蔵野文化事業団、アトリエ・ダンカン
 出演:
 石田卓也 :安倍学(京都大学総合人間学部一回生。さだまさしファン)
 中川真吾 :高村真吾(経済学部一回生。安倍友人。帰国子女)
 芦名星  :早良京子(教育学部一回生。安倍が片思い。福島県出身)

 山口龍人 :芦屋淳一(法学部一回生。イケメン。安倍ライバル)
 秋山奈々 :楠木ふみ(理学部一回生。眼鏡ッ子)
 高畑こと美:三好亜理紗(双子の京大生)
 見上寿梨 :三好亜理州(双子の京大生)

 札内幸太 :坂上光(青竜会メンバー。「べろべろばあ」バイト)
 白井義将 :松永亨(青竜会メンバー。「べろべろばあ」バイト)
 上田悠介 :紀野慎介(青竜会メンバー)
 上原香代子:佐野菜月(芦屋の恋人)

 根本大介 :菅原真(理学部三回生。第四百九十九代 京大青竜会会長)
 松下大亮 :安倍徹郎(お好み焼き屋「べろべろばあ」店長。元青竜会会長)

 2009/5/30(土)曇 2:01-4:48PM(1'09/休9/1'27)前方中央 客席9割(170人)
 客層:20才代男女〜中高年まで幅広く。男女半々。男子一連は誰ファン?。
 客入れ:最後尾とか空席あり。案内随時あり。折り込みチラシそれなり。パンフ
 なし。物販。パンフ ほぼLPレコードサイズ 32ページオールカラー 1500円。
 大判役者ページ中心。ポスターも販売?。 カーテンコール2回2分。

 映画版が公開されたりの話題作。原作、映画ともみてないねこ。
 舞台。コンクリートの河岸?堤防。真ん中で交わる階段。上段高く往来、五重塔が
 家並みの書き割り向こうでシルエット。開けると、小さな屋台なお好み焼き屋。
 雑然としたB級感がいい感じ。

 お話。京都大学、気楽さがいい感じのサークル、名前は厳つく・青龍会。次第開か
 されるサークルの目的。を聞いても半信半疑。鬼を操り、ホルモーという伝統ある
 大学対抗戦がためのサークルだというのだ。納得がいけば、熱中時代。訳わかん
 ないサークル活動も充実の日々。恋、友情、希望、挫折と破局、そして再生の
 2年間を描く。

 切なくておバカで愛おしい、青春群像劇の快作。「焼肉ドラゴン」に続く、鄭義信
 の好舞台。バカをやるにも大まじめ、荒唐無稽なサークル活動に猪突猛進。暴飲
 (暴食)、裸踊り、あちこち三角関係とまあ大変。考えすぎずに打ち込める自由
 な時間をもち、将来の不安が可能性と言い換えられた時代。若いっていいですね、
 やっぱ一生学生していたかったですよと、ちとばかり体温が上がるのを感じるねこ。

 青春、自由、情熱…、感動造り込みのあざとさを感じさせないのは、若い俳優達の
 瑞々しいありさま故。巧拙を超えた、20代の魅力が良く引き出されていて○。
 そこら端役に至るまで、恋と孤独にまつわるドラマがあり。それぞれの若い人生を
 暖かい目線で、丁寧に描いてて微笑みねこ。

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