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 アトリエ・ダンカン プロデュース 青春音楽活劇「詭弁・走れメロス」

 @銀座 博品館劇場(2013/1/4-17 18ステージ)
 http://theater.hakuhinkan.co.jp/
 全指定 平日6300円 土日祝6800円
  @横浜 KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ 12/27-28 2ステージ
  @大阪 サンケイホールブリーゼ 2/2 1ステージ

 原作:森見登美彦(祥伝社文庫「新釈 走れメロス」より)
 脚本・演出:松村武[カムカムミニキーナ]
 音楽ヴァイオリン:土屋吟子 ステージング:小野寺修二
 美術:中恨聡子 照明:神之弘 音響:水木邦人 衣裳:牧野iwao純子 ヘアメイク:木村久美
 演出助手:石内詠子 舞台監督:佐川明紀 宣伝美術:山下浩介
 制作:清水光砂 プロデューサー:池田道彦 企画製作:アトリエ・ダンカン
 出演:
 武田航平 :芽野史郎
 山下翔央 :芹名雄一
 新垣里沙 :須磨さん

 西村直人 :詭弁論部
 小手伸也[innerchild]:詭弁論部
 小林至 [双数姉妹] :詭弁論部
 高木俊  :自転車にこやか整理軍
 上田悠介 :自転車にこやか整理軍
 市川しんぺー[猫のホテル]:図書館警察長官

 ミュージシャン 土屋玲子(ヴァイオリンほか)

 2013/01/15(火)晴 7:06-8:36PM(1'25)前方中央 客席5割?(160人?)
 客層:20歳代中心に女性7割。20歳代と中年層、中間少数。
 客入れ:後方5列不使用。前方中心に埋まり。折り込みチラシそれなり、パンフなし。
 物販。パンフ A4 1600円、詭弁論部/猫炒飯Tシャツ 2500円、プロマイド700円、
 クリアファイル売切、缶バッチ300円 カーテンコール演出込み1回+1 5分。

 原作未見。カムカムミニキーナ・松村武が再び手がけ。
 舞台。中央、左右に平台6つ。立方体のオブジェがおかれ、椅子とか壁とか
 あれこれ見立て。

 お話。学生の情報を握る図書館警察は、意のままにならない、詭弁論部が目の上の
 たんこぶ。廃部に追い込もうとするところを、反骨というかあまのじゃくの部員が
 反発。その逃げる口実を信じ、同胞友達を人質に約束を守ればと、走れメロスばりに
 廃部撤回を餌に掛けにでる。しかし、当の部員は知ったことじゃない、友情より
 薄情、約束を守らないことこそ、絆という。裏切りに気づいた図書館警察は
 逃げる部員を追う。果たして、部員は逃げきることができるのか。

 逆もまた真なりと、逆説がくだらなくも清々しい。変態、偏屈好きの琴線をくすぐる
 作品。逃走追走劇は全員野球と一人多役(多物)。運動量、テキスト量ともてんこ
 盛りかつ、ノンストップで高速という、小野寺修二ステージング全面。がや衆3人は
 ト書きも全部語るという大変さも健闘。松村武舞台をドーピングしたような舞台に
 呆れつつ、大いに楽しむねこ。

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