＠三軒茶屋 シアタートラム(2009/9/18-10/11 28ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 前売6200円 当日6500円
＠大阪 OBP円形ホール 10/14-20 10ステージ
＠北九州 北九州芸術劇場 中劇場 10/23-25 4ステージ
作・演出：松尾スズキ
舞台監督：舛田勝敏 照明：佐藤啓 音響：藤田赤目 舞台美術：HISHI
音楽：星野源 衣裳：戸田京子 ヘアメイク：大和田一美
映像：ムーチョ村松[トーキョースタイル] 振付：振付家業 air:man
演出助手：大堀光威 佐藤涼子 アナウンサー：高柳謙一 代役：赤池忠訓
Vocal曲編曲・歌唱指導：益田トッシュ 音楽制作協力：sarudog
映像デザイン：吉田りえ 宣伝美術：山下リサ 制作：長坂まき子
企画・製作：大人計画、（有）モチロン 提携：世田谷パブリックシアター
後援：世田谷区
出演：
鈴木蘭々 ：墨田サチコ（東京下町の蕎麦屋を切り盛り）
小松和重 ：墨田カズ(サチコ祖母)、沼田(サチコ友、障害者、トップ営業マン)
松尾スズキ ：墨田三千男（サチコ父）他
家納ジュンコ：れい子、リリー（怖い人）
宮藤官九郎 ：道灌（怖い人）、ノムロ（老人会）
星野源 ：カチガネゴロー（沼田後輩）、ヤス（老人会）
皆川猿時 ：ヅケヤマテビイチ（料理上手）、ポーチお化け
猫背椿 ：つぐみ（サチコ友）、キヨ（老人会）
2009/9/18(土)曇 7:06-9:12PM(2'06)後方上手 客席超満員(300?人)
客層：20-30才代中心、女性過半数、ときおりおじさん。お友達連れ多め。
客入れ：B列最前、バー形式のトラムシート満席、立見20人。座ろうとしたら、立見
だから立ってと注意されてますた。注意アナウンス時に演出上カーテンコールは
ない、とお断り入り。折り込みチラシ 極厚・タウンページ並。配役とスタッフ書き
のA4 1枚配布。物販。パンフ B5 40ページ 1200円。全編 宍戸美和甲のほのぼ
のイラスト。松尾スズキと役者へのインタビュー、松尾スズキ×椎名林檎対談収録。
ほか、サイン入り映画前売り、著作本販売。 予告通りカーテンコールなし。
2年超ぶり、松尾スズキ書き下ろし新作。うれしい悲鳴な、近いけどチケ取れねえ
小劇場公演。
舞台。リアル昭和大衆食堂 兼住居居間。上手半分が食堂。戸外の「墨田屋」。
屋根瓦もこしらえ。上手端に引き戸入口、Ｌ字カウンターの奥に厨房。手前にがらん
と広く、でもテーブル１だけ。そのまま奥にトイレドア。
下手半分は畳座敷、家の人の居間。鴨居に「まだ途中也 PJ」の墨書。壁は淡くパス
テル。神棚の下、×で封印された仏壇が異様。その右に母屋への引き戸、左にらせん
をみせる階段。居間の下手壁際にパソコンデスク、柱に般若面。
お話。東京下町、閑古鳥食堂。祖父と駆け落ちした母、アル中の父に代わり、一人娘
サチコは店を切り盛り。なるも体に問題、心にコンプレックス、ていうか偽善者？。
気遣ってくれる友人や憧れの先輩に結局振り回される形になり。薬物で変わるかと
思いきや案配悪く。さらに不幸を呼び寄せたりして、ああ泥沼万歳天国。
ギャグめく不幸、残酷物語。これでもかとマイナス過ぎて、笑えてしょうがないねこ。
二律背反パンキッシュ。は、いままで同様も、今回は市井の人メインでシンプル、
生風味。時空超え、ゾンビ化とか非日常な飛躍なく、社会面三面記事なエピソード、
薬物もそうだけど、が重層。ケラ笑いしながらも、洒落にならん現実が見えて、毒々
しい。
芝居演出はやたら細かく。周囲も通常芝居2倍以上の反応をして、愉快。結果、常時
祭炎上。ジグザグと進行しては道草、もしかして行ったきり？な面白さは、以前の
大人計画してて懐かしくもあり。
役者。鈴木蘭々さん。恥ずかしいあんなことやそんなことを。丁寧にして後半のぶっ
飛びが活き。小松さん。不器用な演技が器用過ぎて哀しいという、いい味出して○。
家納ジュンコさん。吹っ切れた演技に女優魂をみた思いがして、危うく惚れそうに
なるねこ。宮藤官九郎さん。危ない人、ストレートプレイ。星野源さん。めんど
くさい設定も健闘。皆川猿時さん。いるだけで可笑しいのに、あんなことやそんな
ことを。猫背椿さん。いい奴、ちと湿った好演。大胆な言動も和み観るねこ。
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