＠下北沢 本多劇場(2010/1/21-2/14 27ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売5500円 当日5800円 プレビュー1/21-24 4000円
20席限定「R20シート」3000円
＠大阪 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 2/23-24 3ステージ
＠広島 アステールプラザ大ホール 1ステージ
＠福岡 ももちパレス 2ステージ
＠札幌 道新ホール 2ステージ
＠新潟 りゅーとぴあ劇場 2ステージ
＠名古屋 愛知県勤労会館 1ステージ
脚本・演出：長塚圭史 美術：二村周作 照明：小川幾雄 音響：加藤温
衣裳：伊賀大介 演出助手：山田美紀 舞台監督：福澤諭志 制作：伊藤達哉
宣伝美術：Coa Graphics＋中山祐一朗 宣伝写真：間瀬修
人形製作：伊達 中山 長塚（め.ま.い）
演出部：菅野将機、谷澤拓巳、渡邊千穂、宇野奈津子、桂川裕行
衣裳部：高木阿友子 票券：中柄毅志、鈴木志織 広報：吉田プロモーション
Web製作：今城加奈子 MONOLITH 企画製作：阿佐ヶ谷スパイダース
出演：
光石研 ：葛河梨池(くずかわりいち 小説家）
小島聖 ：満智子(まちこ 速記記者）
村岡希美 ：葛河悦世(くずかわえつよ 梨池妻) [ナイロン100℃]
内田亜希子：希緒(きお 家政婦）
馬渕英俚可：女
伊達暁 ：男
加納幸和 ：梶原（医者 人形作家） [花組芝居]
池田鉄洋 ：野口（編集者） [猫のホテル]
中山祐一朗：安倍（刑事）
山内圭哉 ：若山（刑事） [Piper ]
2010/1/29(金)晴 7:05-9:07PM(2'01)中段中央 客席ゆる満員(350人)
客層：20才代中心、女性過半数。おじさんちらほら。
客入れ：補助椅子なし、後方に若干空席。ロビーで過去公演ポスター展示。
折り込みチラシそれなり、パンフ B5 3ページ。配役、スタッフ、物販PR。
物販。パンフ A5 77ページ。読み物多数。四谷シモンとの対談。白井晃寄稿
Tシャツ 4500円/4800円。 カーテンコール2回1分 拍手止まらず、しばし後
2回目。
英国留学帰国後、さっそく公演。中堅個性＋実力派役者を揃え。
舞台。垢抜けて、シンプル、スタイリッシュ。一面ブラウンのフローリング。
正面奥に黒く大きな開口。両袖に天井高さの四角柱が並び。無印良品なテーブル、
椅子を持ち込み。アサスパの公演で見たことがない、抽象的な装置。
お話。主人公の小説家は自作の登場人物、それまでに出会った人々（と）の記憶や
妄想、願望と出会う。「反時計回り」に展開する創作と人生の内省譚。
天晴れ、清々しい新生作品。「物語る」という憑き物を削いで、折々の人間の有り様
、心理の綾を鮮明に深く描いていく。無駄なものがないシンプルな豊かさが、作家の
脱皮成長を実感させ。判りやすい一途な展開は潔く棄て、迷路にあって、それが表現
の可能性と信じてつくりあげ。凡百の作家なら身勝手さに辟易また退屈となるところ
を、興味津々と2時間見せきって感心。わけがわからなくてお客の負担大だけど、
好奇心のが勝って苦も楽なねこ。今回の客席は要所の笑いもあがり余裕、終演後は
熱心なダブルコールと同志感あり。
人物、時空と場所の重なり、錯綜、シールレスな繋がり等、自在な空間演出は演劇的
、余裕さえ感じさせ。渋い色合い、濃い闇あるモノトーン照明○。ぐっと滅私奉公に
抑えつつ、個性粒立つ役者陣は言わずもがなな魅力。
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