＠名古屋 愛知県芸術劇場小ホール(2011/1/28-30 4ステージ）
http://www.aac.pref.aichi.jp/gekijyo/index.html
全自由 前売一般 2200円 前売学生 1500円
当日一般 2500円 当日学生1800円
作:サリngROCK（サリングロック）[突撃金魚]
演出:はせひろいち[劇団ジャブジャブサーキット]
舞台監督：井上知也(鶴舞座) 作曲：大野栄潤 音響：後藤佳子 舞台美術：JJC工房
照明：村瀬満佐夫(劇団翔航群) 衣裳・メイク：木場絵理香
宣伝美術：奥村良文(ワークス) 宣伝写真：安井豊彦 記録映像：田中博之
制作協力：咲田とばこ(劇団ジャブジャブサーキット) 製作総指揮：長瀬武彦
企画製作：(財)愛知県文化振興事業団
出演： 初演(ねこ未見) 今回 2008/3/20-23 2011/1/28-30 6ステージ 4ステージ 大阪・-IST零番館 愛知県芸術劇場小ホール 出演： ルミ(フリーター) ：西原希蓉美 今村美菜 沙江(ルミの友だち) ：なかた茜 河村 梓[オイスターズ] 鴻峰(芸術家) ：上田展壽 松井真人[劇団あおきりみかん] マリコ(芸術家・鴻峰の妹) ：横田江美 元山未奈美 鳥雄(ルミのバイト仲間) ：山田将之 山本一樹[演劇組織KIMYO] 千鶴(ルミのバィト仲間・鳥雄の姉)：高島奈々 空沢しんか 柏原(沙江の彼氏) ：よしもとともしよ 池野和典[劇団B級遊撃隊] 時子(ルミの母) ：サリngROCK 中杉真弓[劇団ジャブジャブサーキット]
2011/1/29(土)晴 2:03-3:53PM(1'49)奥側中央前方 客席9割（180人）
客層：20-30才代中心に子供からじじばばまで。女性過半数。
客入れ；センターステージ、目が合うと恥ずかしい両スタジアム客席 ひな壇に5，6列
ロビー側の方が高低差があっていいかも。開演するとロビー側に原則移動できない
ので、トイレ注意を再三再四。はせさん自ら誘導、注意。英語のアナウンスは
「ルーシー」さんなのね。折り込みチラシ厚め。捨て箱なし。ないといえば、
ドリンクの自販機。どっか1台あってもいいのに。パンフ A4オールカラー 3ぺーじ
役者写真、配役、あらすじ、挨拶。初演の桃はチーズでつくったとか。物販なし。
カーテンコール1回1分。
2008年 突撃金魚初演作品。AAF戯曲賞を期に、はせ氏が強く希望して演出上演。
舞台。対称に配置された平台と種々箱があるだけの抽象的なシンプルステージ。
両端に、主人公とその友人彼氏のテレビのある居間。傍らに半円とスツール状の
置き台3。
お話。平和な毎日に疑問のバイト生活女子。バイト仲間がストーカーとつきまとう
けど、それも毎日なら既に日常。そんなある日、駅貼りの展示ポスターにどっきり
して足を運び。現代アートに、というか兄妹アーティスト兄に一目惚れして日参。
ついには、自ら作品となることを決意。変化していく彼女をみて焦るのは、普通が
一番の化粧上手な女友達。彼氏がストーカー男の過剰人見知り・妹を気にかけはじめ
たものだから、なおさらに。
殴られても好きとか、異常の瀬戸際日常が興味深い群像劇。自分探し、変身願望、
強依存、コミュニケーション不全、ストーキング など、問題を抱えながらの日常を
送る人々ばかり。変身していく女子・ルミを主人公に取りまく周囲とのすったもんだ
と物語り。
なんだけど、全員主人公な書き込みようで、関係性を語る中で多様な深い陰影をもた
せてて、好奇心をそそられ。歪んでいても、からっとしたありさまで、得体の知られ
ない前向きのエネルギーを発してて、なんなんだよんと驚かされるねこ。異常な日常
風景を、演出は理解のある視点で丁寧に描いてる印象。すごく場面転換の多い舞台も
それぞれを広場に散りばめ、照明工夫でちゃきちゃき切り替えて小気味よし。
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