＠三軒茶屋 シアタートラム(2011/9/30-10/12 15ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 一般6000円 学生4500円 友の会会員割引5500円 世田谷区民割引5700円
構成・演出：鈴木勝秀 美術：二村周作 照明：倉本泰史 音響：井上正弘
衣裳：Koco 演出助手：渡邉さつき 舞台監督：田中伸幸 宣伝美術：永瀬祐一
制作：桐戸英二 宮本良太 主催：演劇集団円
提携：公益財団法人せたがや文化財団／世田谷パブリックシアター 後援：世田谷区
出演：
橋爪功 ：オリベトオル(初老の男)
金田明夫 ：エトウシュウジ(中年の男)
小久保丈二：ハナカマコト（サークルのメンバー)
伊藤昌一 ：アライタダシ（サークルのメンバー)
坂田真裕子：シロヤマカオル（サークルのメンバー)
高間智子 ：ウメザワトモコ（サークルのメンバー)
近松孝丞 ：ズシキョウイチ（サークルのメンバー)
佐藤銀平：ザイゼンサトル(副都心開発計画の職員)
2011/10/2(日)曇 2:05-3:44PM(1'38)前方上手 客席ほぼ満員(220人)
客層：大人寄りの老若男女。女性過半数。
客入れ：折り込みチラシそれなり厚さ。パンフ B5 5ページ。挨拶、配役、寄稿。
物販。Tシャツ 2500？円。カーテンコール2回1分。
スズカツのライフワーク？、エドワード・オールビー「動物園物語」を原作にした
ウエアハウス・シリーズ最新。なんと新劇老舗の円とタッグ、橋爪功ら最上級役者を
起用しての公演。
舞台。素地のフローリング床だけの島舞台。シンプルの極み。
お話。再開発でとりこわしが決まった協会内憩いの部屋。反対運動を繰り広げた者も
折れて、朗読サークルを定期開催で慰み。人前で語りしぶりの中年男・エトウが
一人練習をしている、初老の男・オリベが紛れ込んで来る。言葉巧みにエトウから
個人情報を聞き出し、コントロールしていく男。彼の真意はなんなのか。
公園を廃教会、青年ジュリーと中年男ピーターの年代を入れ替え、「動物園物語」を
なぞる趣向。
やばいくらい凄みある不条理劇。橋爪功が絶望した悪魔役を渾身の役者芝居で魅せ。
正気と狂気が同居する恐ろしさに、震えるねこ。金田明夫はまけじとガチンコで
ぶつかり。壊されていく、善良な中年男役を熱演。細やかな揺らぎや、ギンズバーグ
朗読シーンの絶唱も魅せ。前段また背景に、安全（神話）の崩壊があり。サークル、
ツイッター、日本の地域社会ら、見たいものだけをみる、閉じこもる世界への警句、
問題提起にうーみねこ。
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