＠田原町 ステージ円(2011/6/22-7/3 14ステージ)
指定席 前売4500円 当日4800円 桟敷自由席3000円
作・演出：前田司郎[五反田団] 照明：山口久隆（S-B-S） 衣裳：正金彩
舞台監督：田中伸幸 演出助手：小川浩平 宣伝美術：猪子進
舞台写真：森田貢造 協力：藤田赤目
出演：
野村昇史：シャルル(高級倶楽部「銀の城」の亡きマダムに扮する連れ合いだった男）
田原正治：静夫（シャルルの崇拝者)
千葉三春：夏美（シャルルの孫娘)
福井裕子：アン（京都で高級倶楽部を営む）
入江純 ：エミ（アンの店で働く）
磯西真喜：妻(静夫の）
戎 哲史：息子(静夫の）
吉澤宙彦：鬼丸(医師）
秦由香里：澤田(鬼丸パートナー)
玉置祐也：山内(夏美の恋人)
2011/7/3(日)晴 2:07-3:46PM(1'38)前方中央 客席満席(110人?)
客層：中高年中心、あと学生とコアな演劇ファン。女性過半数。
客入れ：桟敷自由席2列、ひな壇に椅子6列。自由席最前をA列と間違う客ちらほら
指定席は3列目からと一言ほしいところ。折り込みチラシ少々。パンフ A5冊子
7ページ。挨拶で「僕と俳優達の演劇は大きく違う」「趣味の違いが深さになる
ような舞台を作らないといけない」など、ギャップがあった模様。ほか、平田満から
前田マジックについて。 物販。台本1000円ほか。カーテンコール1回1分。
新劇老舗劇団と自在脱力演劇・前田司郎のタッグ企画。
舞台。白い緩やかな階段道が下手から上手袖。下手、中央、上手に椅子とテーブル。
お話。高級クラブのカリスマママ亡き後、連れ合いの夫は一心同体と彼女の服を着て
、その名を名乗っている。連れ合いの面倒をみる男はママの熱烈な崇拝者で、
性転換手術で「完全なママ」になることを望んでいる。異常な2人をママの孫、
崇拝者の家族はまったく理解できない。ママの孫の彼氏なぞ、財産をねらっている
ばかりで。
特異も得意と、提供した前田と応えた円ともすごいなあ、珍しいなあ企画。カルトな
マンガにありそうな異常愛の2人と、取り巻く周囲の対比を淡々と克明に描写。
異常性愛に力点を置くのでなく、あくまでリアルな生活者の視点で描くのが
ポイント。すれ違いの戸惑いや怒りもまたリアルで判りやすく、なんともおかしみを
誘い。こんなキテレツな本を提供した前田と、がっつり受けて立った老舗劇団役者に
拍手ねこ。
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