＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2012/5/25-6/3 14ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 予約/前売2900円 当日3200円 学生・シニア予約2500円
前半割引 予約前売2700円 当日3000円
作・演出：吉田小夏 舞台監督：森山香緒梨 舞台美術：濱崎賢二[青年団]
照明：伊藤泰行 音響：泉田雄太、柴田未来 演出助手：城間さゆり
宣伝美術：空 宣伝写真：chara*coco* 制作：岩間麻衣子＋組員一同
主催・企画制作： 青☆組 、 (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
出演：
藤川修二：真島太郎(一雄達の父)
林竜三 ：真島一雄(長男)
石松太一[青年団]：真島寅次(次男)
田村元 ：真島竹彦(太郎の甥)
荒井志郎：仲島松吉(村長)
大西玲子：仲島紅子
高橋智子[青年団]：真島美雪 他
東澤有香：真島桃子 他
福寿奈央：椿、真島光子、菫
2012/6/2（土）晴 7:31-9:17PM（1'46）前方中央 客席ほぼ満員（40人）
客層：20-30歳代中心、男女半々。
客入れ：開場時30人ほど。椅子4列。前方中央が見易いと誘導。空席案内常時。
折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。挨拶、出演、スタッフ、予定。
次回公演 12/28-1/6 「初雪の味」＠アゴラ 鎌倉編、会津編2バージョン。
物販。台本500円 Tシャツ1800円。カーテンコール1回。
新創作民話な今回。
舞台。八角形の土俵状。基底に浜砂、舞台四隅に流木らで浜辺。格子や化粧壁を
思わせる板がいくつもつられ、集落。
お話。女性が生まれなくなった離島。中には男と逃げたものもいる。窮した村民は
狐を嫁に迎えることに。これが気が利き、母親の味まで再現して、うれしい驚き。
風貌まで似て、それもそのはず、狐は喜ばれるように化けているという。
母になったり死別した女房になったり、混乱を呼ぶ。が懐妊し、、ますます情が
移った亭主は素顔をみせて願うが拒絶され。あれこれと事件があったりで、
素顔を見ててしまい、狐は掟通りに消失。鶴の恩返しではないけど、民話常道の
酷い顛末を迎え。その後、人づてに子供は戻り、めでたしと結ぶが、それもいまは
昔のことと苦く後味。
優しい怪談、おとぎ話でも辛い現実は拭えない。未来の昔とおいて、工業汚染の害を
背景において、アクチャルな苦みを添え。意地が悪い、なればこそ面白い作家だけど
、心根の優しさはいつもながら。あらがい、運命に流される哀しい人間への慈しみを
静かにでも確かに感じさせて、おでんと沁みるねこ。役者は達者。細かな機微を
表すに秀でて、楽天な愛嬌があるのも素敵。
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