＠横浜 十六夜 吉田町スタジオ(2012/9/1-29 25ステージ)
http://izayoiyoshidamachistudio.com/ja/
全自由 一般3500円 ユース（25歳以下）2500円 ペア（2名）6000円
振付・演出：井手茂太 舞台監督：小林裕二 音響プラン：島猛
照明プラン：木下尚己 衣装：堂本教子 美術：青木拓也 宣伝デザイン：川村格夫
アートワーク：野坂菜莉絵 主催：横浜舞台美術応援隊実行委員会、days
共催：一般社団法人吉田町プロジェクト 助成：芸術文化振興基金
アーツコミッション・ヨコハマ、公益財団法人アサヒビール芸術文化財団
後援：横浜アーツフェスティバル実行委員会
出演：
斉藤美音子
中村達哉
井手茂太
2012/09/12(水)晴 7:33-8:36PM(1'02)中段中央 客席満席(30人)
客層：20-30歳代中心、女性過半数。二人連れ多め。
客入れ：通りに面したロビーのない会場。素のスタジオで飲食販売なし。
開場開演1時間前と早め。行列待ちなど配慮したとか。30分前までで数人、15分前で
20人ほどとゆるゆると埋まり。中央手前に柱があって、どこに座るか迷うところ。
柱の両奥が見えるかがポイント。たぶん死角が少ないのは、最上段の中央上手より
(オペの隣)か、最下段の入口脇。中央に座ると、上手等奥が見えず。演舞場三階席で
花道見切れ状態となり。折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。
挨拶､スタッフ、プロフィール、予定。物販なし。カーテンコール2回1分。
飲み屋やビストロ沢山の横浜吉田町にある、スタジオこけら落とし公演。
初のトリオ、1ヶ月公演。
会場。柱6本。手前一本を除いて移動。客入れ時から雨音が流れ。
構成。2人と1人の関係性バラエティ。女へ横恋慕、カップルに悋気、同級生、
保護者と引きこもり子供。男と女から始まって、戻るな感じで。
いつもより余計に感じ入っております、濡れる、妬ける、焦がれる、駄々をこねる
自意識過剰な人達の関係性、小芝居めくダンス。コスプレあり、顔芸ありと趣向の
幅拡げ。狭い会場にめげず、ガンガン踊りももちろんし。どうしてもずっこけぶりを
入れる不思議。井手さんの捨てられた子犬のような憤りと哀しさ混じりの視線が
新鮮。ソロダンスは面白どころか、かっこよし。斉藤さんの親しみと高慢ちきぶりが
出たり入ったり顔。性格女優の体でスタイリッシュに踊って素敵。中村さんは長躯の
身体で、感情をもてあます芝居が少年らしくて印象。
構成覚え書き（読むのは観劇後で願い）
・女１にスリム男とむっちり男、柱伝いに女を尾行している体。男通しで目が合って
あたふた。トリオダンス。麻痺。人形ぶり。壁に壊れたロボットのよにぶつかる。
音楽はテクノ調。井手が暴れ。3人で周回。下手に横並び。斉藤がそっぽを向く。
井手と中村が壁際に並んで麻痺。その間にすいませんねと斉藤が割って入り、
ユニゾンで震える。
・有名なモダンジャズ。柱を縦並び。斉藤ソロ。柱の間を縫って踊る。男どもは
翻弄されてる風。隠れているのが見つかってあたふた。トリオダンス。井手に
ぷいっと2人はそっぽ向かれ。二人仲良しを井手に見せつける。中村は斉藤に
囚われてしまう。せーのターで手を横に延べ。音楽ピッチを下げて、スローダウン
3人クラップ。交代で柱を縫って歩行。柱の間に引かれるような動き。
・柱の配置変更。二つを下手並べ。上手に一本。ピアノ曲、口笛がムーディに入り。
井手が2人の様を柱の陰から覗く。斉藤を壁際に追い詰める中村、両手を壁について
ピン留めしようとしてはすり抜けられ。それを横目でじっと見ている井手。
ついで井手が得物を追うように、中村に迫り。井手ソロ。間接バラバラな動き。
ロール、手振り、ドスドスとステップ。
・中村が奇行に走り。斉藤と井手がハラハラしたり喜んだりしながら見守り。中村の
チャレンジに拍手。ところが中村は自閉、拍手が辛い感じで。雨音が強く。
斉藤と井手は視線泳ぎはじめ。カラーの段ボールをブロックに見立てて、中村の
回りに積み上げ。ブロックを満足のいくように調整。間から中村を覗いて励まそう
とするが、中村はバラバラに崩してしまう。移動した下手また積み上げるがまた
崩されてしまう。これを繰り返すが、井手ばかりが作業、斉藤は疲れたのか、脇で
休憩の体。こんどは斉藤を井手と中村が囲んで、壁を積み上げて抗議の体。
斉藤がうざったそうに壁を崩す。これに井手が怒ってる風に壁にぶち当たったり
する。
・手前の柱前にテーブルと椅子。ラテン曲。斉藤は落ち着かない、中村とテーブルを
挟んで椅子ダンス。
・リーゼント、グラサン、学生服の井手がデコチャリに乗ってやってくる。降りて
下手で立ちションの体。井手ソロ。闊歩、ストロボライトでスター気取りぶり。
天然パーマ、マスク、鎖の得物、セーラー服の斉藤登場。井手と斉藤デュオ。
鎖の輪に頭をいれたりぶり。無音も続けるが、井手のもういいよで止め。
カラス何故鳴くのと下校音楽。
・フラメンコ音楽。中村ソロ。井手と中村駆け回り。トリオになってロール、
ステップ、歩行のユニゾン。柱を移動、1本だけ残し。開店祝いな花輪を背負って
斉藤練り歩く。客席に歌手よろしくアピール。トリオ、前後に縦並びでダンス。
・柱を倒してベンチ。かわるがわる座る。人形めいた動き。ぐるぐる代わる代わる。
強い陽光が射し。下手正面向きで座る斉藤、上手で中村がなにごとか。井手が
物陰からじっとみている。3人並んでベンチに座る。並んでほぐれてまた並ぶ。
中村が片足をあげ、井手の頭越しに後ろに下ろす。そのまま体ごと落ちる。
井手は手前の柱の陰、両手だけ延べて出し。
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