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 青年団×劇団演研×渡辺源四郎商店 青年団リンク・うさぎ庵Vol.10
 「よわくてやわらかくてつよい生き物」

 @小竹向原 アトリエ春風舎(2012/11/18-25 12ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 予約 一般3000円 学生2000円 高校生以下500円 当日+300円

 作・演出:工藤千夏 音響:藤平美保子(T.E.S)
 照明:小杉明正(Pacific Art Center Inc.) 舞台美術:山下昇平
 宣伝美術:工藤規雄(Griffe inc.) 宣伝美術イラスト:山下昇平
 プロデュース:富永浩至、佐藤誠  監修:片寄晴則
 総合プロデューサー:平田オリザ  制作:植村ケイ子企画制作〕青年団、
 (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場、劇団演研、渡辺源四朗商店
 主催:青年団リンク・うさぎ庵、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場、
 なべげんわーく合同会社
 出演:
 大塚洋 [青年団] :高井戸ノゾミほか
 坪井志展[劇団演研]:高井戸かなえほか

 日替わり出演
 畑澤聖悟[渡辺源四郎商店」:隣人ほか
(工藤由佳子(渡辺源四郎商店)佐藤誠(青年団・渡辺源四郎商店・東京デスロック
 中村真生(青年団)安倍健太郎(青年団)山村崇子(青年団))

 2012/11/24(土)晴 7:31-8:54PM(1'21)中段中央 客席ほぼ満席(35人)
 客層:200才代とちらほら中年層。女性過半数。
 客入れ:小さめ椅子1、通常4列。折り込みチラシ少々。パンフ A4 3ページ。
 物販未確認。カーテンコール1回1分。

 予想が定まらないタイトル作品。工藤千夏作演出に3劇団俳優が出演。
 舞台。センターマイク、キャスター付き丸椅子2。天井に青の薄衣を渡し。
 お話。中年男女は学生時代漫才コンビ。子供なく不満なく過ごして50歳超。
 とある日、夫は医師を訪ねて相談、どうも自分は妊娠したらしい…。

 人生折り返し、子供はいない、やり残したことこれからのことの今更がずきんと
 くる一編。悔いは無いけど、割り切れてもいないのかと。昭和な漫談をするあの頃と
 今を往還。20歳観客にはモチロン30歳でも不明ねたばかりでおひおひ。とはいえ、
 ねたそのものというより距離感。時は遠くなっても幸福は身近にありつづけるの
 二面を感じさせ。そして、夫婦31年目の試練・死に別れを柔らかく描き。残される
 痛みがコンビ漫才の楽天と相対となって、ぐっとくるねこ。年ふれば、なにがしか
 似た思いもあって、しみじみと沁み。夫役・大塚さんが硬くもそこが愛嬌、妻役・
 坪井さんは、なんかほっとさせられる魅力あり。賑やかしと、畑澤隣人と医師登場。
 舞台を弾ませて○。

 ポストパフォーマンストーク 8:54-9:19PM(25)ほぼ居残り
 工藤千夏、畑澤聖悟

 ざっくり覚書。

 畑澤 劇団の出会いについて。劇団演研はアトリを自分達でつくった劇団で
  自分達と情熱を共有できた。
 畑澤(子守歌)キングギドラVSゴジラからと説明。
 工藤 ゲストは台詞は同じ。親と医師は性別と年代が関係ないので自由にやって
  もらっている。赤ちゃんは揺らすといいとか。歌は好きな歌を。佐藤誠は
  リンダリンダ、工藤由佳子は飾りじゃ無いのよ涙は。告知はおなじテキスト
  だけど、俳優で印象が全然違う。山村崇子さんに言われると絶対助からないなと
  思わされる。
 畑澤 一寸だけでてる緊張感がある、スパイスにならないといけないし。

 工藤 出演者の2人が子供がいて、4人がいない。いない人のほうが赤ん坊を雑に
  あつかってもさまになる。
 畑澤 ぐるぐる回すと喜ぶ。夜泣きはどうしようもない。近所がいた頃は車に
  乗せて遠くへいっていた。
 工藤 子供がいないので凄く調べた。海外赴任の夫が資料の本の山をみてビックリ。
 工藤 お客さんに中1の人がいたことがあった。R40のねたかなと。19歳の舞台監督
 は三球照代を知らなかった。優越感を感じた。

 畑澤 45歳を越えると死に方を考える。子供のあるなしで違う。残せるもの。
  劇団が続いていくだろうことは慰めになる。永遠はないが続く幻想の中で死にたい。
 工藤 畑澤さんが羨ましいのは、教え子が演劇を続けていくこと。
 畑澤 生徒に演出をやらせると自分そっくりなことをいっていて、嬉しい。でも、
  否定された方が健全とも思う。
 工藤 子供がいない人がいて、そうかと思ってみてほしい。いる人は、いない人の
  そういう選択もあるのだと思ってみてほしい。
 畑澤工藤 JALで赤ん坊が泣いての騒動話。みんな子供の味方になってしまった。
  ツイッターは避難しやすい。電車とか子供が騒ぐと、親は死ねと思う、親が悪い。

 工藤(振ってくる羽はなにか)なにか散らしたいなと。コウノトリのはねです。
 ラストは下らない漫才だけど、すっと哀しく。

 工藤 合同公演は遠距離恋愛のようだった話。
 

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