[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 イキウメ カタルシツ「地下室の手記」

 @赤坂見附 赤坂RED/THEATER(2013/7/25-8/5 14ステージ)
 http://www.red-theater.net/
 全指定 前売3800円 当日4000円
  @大阪 HEP HALL 8/9-11 5ステージ

 原作:ドストエフスキー(光文社古典新訳文庫「地下室の手記」安岡治子訳)
 脚本・演出:前川知大 舞台監督:谷澤拓巳 美術:土岐研一 松本大介
 音楽:かみむら周平 音響:鏑木知宏 衣裳:今村あずさ ヘアメイク:西川直子
 映像:ムーチョ村松 宣伝美術:鈴木成一デザイン室 制作:湯川麦子
 プロデューサー:中島隆裕 主催:イキウメ、エッチビイ
 出演:
 安井順平
 小野ゆり子

 2013/08/04(日)晴 2:03-3:48PM(1'44)中段下手 客席ほぼ満員(130人)
 客層:20ー30才代中心、女性過半数。
 客入れ:B列最前。下手側通路が(お客が座ると)塞がれて行けずなイケズ状態。
 折込チラシそれなり。パンフ B5 4ページ。次回公演。11/8-24 新作ホラー
 手塚とおる主演 @青山円形 大阪、福岡公演あり 物販。公演DVDなど。
 カーテンコール2回1分。

 アナザー公演第一弾、ロシア文豪の異色作を日本の引きこもりを主人公に
 換骨奪胎。

 舞台。スタジオ風。正面2ちゃんねるコメント投影するスクリーン、椅子一脚。
 上手机、カウチ、扇風機、フィギュア。下手、カップめん、ポット、冷蔵庫、
 フィギュア。

 お話。なにゆえ引きこもっているのか、それでも気になる女が一人いたことを
 ニコ生で報告する男。わかっているのにネガティブなことしか言えず、攻撃的な
 くせに小心で、自分を閉じてしまう、哀れな男のモノローグ。

 笑えない告白を笑う、クズ人間を客観化する巧みなメタ芝居。欲と見栄が強く、
 素直じゃない困った人間。典型的な自意識過剰ぶり、愚かさを笑うけど、ちくりと
 心当たりがあるところがミソ。でずっぱり一人芝居、結構堂々巡りの語り。演じる
 安井さんの緩急心得た芝居の巧さ、憎めない愛嬌で飽きさせず○。

[月間一覧