＠下北沢 シアター711(2014/3/25-30 9ステージ)
全自由 3500円 初日割引3000円
http://www.honda-geki.com/711.html
作・演出：サリngROCK［突撃金魚］ 舞台美術：根来美咲［青年座］
照明：鷲崎淳一郎(ライティングユニオン) 音響：児島塁(Quantum Leap*)
舞台監督：今村智宏(青年座) 宣伝写真：美島菊名 宣伝デザイン：武内雄介
宣伝衣裳：高木渚 宣伝ヘアスタイリング：松尾由紀子(brisa)
宣伝メイク：KOTOMI WEB：木下奈緒、西嶋裕之 サポート：安藤優
制作：高橋ゆうき http://onnana.com/
出演：
保 亜美[俳優座]：アイ
安藤 瞳[青年座]：ヒロコ
尾身美詞[青年座]:マリモ
宮山知衣[テアトル・エコー放送映画部]：チカ
吉田久美[演劇集団円]：ユミ
小暮智美[青年座] ：モモ
渋谷はるか[文学座]：ナツキ
2014/03/26(水)曇 7:38-8:55PM(1’16)前方上手 客席超満員(85？人)
客層：おじさんと平均30才代男女。男性過半数。
客入れ：整理番号順 開場時20人ほど。映画館の名残椅子が撤去され、宴会場な椅子を
置き。前方ミニ椅子２列、以降5列とベンチ。両サイドに補助椅子設置。
折り込みチラシそれなり。パンフ A4 オールカラー 6ページ。物販。終演後、
サリngROCKさんが舞台上で手売り。物販なし。カーテンコール1回。
新劇若手女優達が所属を越えて旗揚げ。大阪から突撃金魚・サリngROCKを作演出に
迎え。
舞台。中央に1.5程の穴ある八百屋舞台。床に渦巻きな吹きだまり、周囲に丘陵シル
エットが囲み、一様にクリーム一色。
お話。同じ写真サークルにいた学校同級生が久々女子会。結婚してたり、独身バイト
で趣味を貫いたりと様々。表は無難に姦しく仲良し、裏は不平不満、恨み辛みがドロ
ドロ渦巻き。余計なことをいって会はけんか解散。仲直りがためか海外生活中の子が
家に招待、航空券をプレ。その飛行機が墜落、否応がなくサバイバル生活が始まって
しまう。変わってしまったこと、変われないことのすったもんだでじたばたと。
女全部入り、柔軟でしたたか、儚くて脆く、それでも華やか。劇的に包む部分と
、飾らない部分が混交。夢か現実かハッキリしない展開に、赤裸々な心情が鮮烈に
浮かび、強く印象。無限地獄の、悪夢のような循環に、例え負であっても前向きに
生きる力を感じさせる舞台とし。終盤、老いて呑み込んで笑い集う場面がオアシスと
受けながら、ほろりとするねこ。闊達しごくな女優陣は体当たりの演技、豊かな
表情で応え。出自の違いを超えて、作品世界で生きつつ、個を輝かせて魅力的。
アフタートーク 9:02-9:23PM(21) 7，8割居残り
吉田小夏[青☆組]、サリngROCK、On7
吉田 初めて見る感覚。順応力があって染まっていた。突撃金魚は見たことが
ないので混ざり方はわからないが。時空の不思議なとこがあり、（おばあさん
好きなこともあるが）おばあさん達のシーンでぐっときた、救われた。
達観してケラケラと笑っていられる、これでいいのだとバカボンのパパのよう、
それが幸せかもと思って。ポジティブに不安定なところへ、延々とのびのび
しながらループしていくのかと。最近、体に危機感を感じてバレエを始めたから、
（同じような会話で）気持ちが良く伝わった。心を割って、実はそうでなくとも、
うらやましい。
サリngROCK おばあちゃんのシーンは狙ったところもあるし。あそこで安心して
もらってよかった。
吉田 現実が妄想を含めて、儚さがあるのが好き。
サリngROCK そんな風に観てもらえると、いい感じです。
On7（テーマは世界と私）第１稿は構造は今と替わらないけど、ガツンとくるものが
ないと、考え直さないとなった。サリngROCKさんと稽古場で話して。
吉田 おばあちゃんのシーンはリアリティがあるようでいて、達観、俯瞰した描き方
がされている。他は個人的だけどあそこは集団的。3年経っても同じように
引きずっていられるのかと思うし。ナツキが変態した姿はフンコロガシですか。
On7 なぜある動き方をしているかの説明。デフォルメの距離感について。
吉田 森から田圃へでたときの描写が好き（On7 好きそうだと思ってた）
On7 スープのレシピに負けたくないのでそれぞれ工夫を凝らしている。おいしくは
ない。
サリngROCK 7人が仲がいい、普通2、3人で固まってしまうので、みんな「善」で
一緒。こんな女子達は初めて。
吉田 キャラがかぶらないから。
サリngROCK （標準語で戯曲を書いたのは初めてか）部分はあるけど、全員は
初めて。（文体は作家のすべてだが）この機会に挑戦してみようと軽い気持ち、
軽くはないがやってみようと。役者達には無理矢理押しつけた。
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