＠吉祥寺 吉祥寺シアター(2021/11/7-15 13ステージ)
全指定 一般5500円 アルテ友の会会員5000円 開幕割（11/7,8）4000円
バルコニー席 3000円 ギフトチケット5500円
＠松本 まつもと市民芸術館 小ホール 12/4-5 2ステージ
作・演出：長塚圭史 舞台監督：足立充章、垣内美穂 美術：片平圭衣子
照明：横原由祐 照明協力：齋藤茂男 音響：島猛 衣裳：柿野彩
衣裳製作：佐々木梓 ヘアメイク：河村陽子 大道具：鈴木太朗、唐崎修
演出部：桂川裕行 演出助手：山田美紀 宣伝美術：唐崎修
パンフレット： Coa Graphics（藤枝憲）、河野舞、李千鶴、木村美月
撮影：aka Eva 稽古場仕込み：中山祐一朗 劇団制作：下村はるか、城野淳子、
内藤ゆき、福澤諭志、梶原千晶 Web：伊達暁
企画・製作： 一般社団法人阿佐ヶ谷スパイダース
出演：
村岡希美 ：わたし（老主人）
志甫まゆ子：仁子（にこ 長女 美術館スタッフ）
藤間爽子 ：喜子（仁子の娘）
坂本慶介 ：基督（のりすけ 仁子の息子）
富岡晃一郎：一郎（長男 雑誌編集）
中村まこと：あなた（老主人 画家）
木村美月 ：りぼん（駆け出しの作家）
李千鶴 ：今津美智子
森一生 ：朝岡
長塚圭史 ：英二（仁子の元夫）
伊達暁 ：建築家
2021/11/08(月)曇 7:00-9:16PM(1'14)中段下手 客席ほぼ満員(230人)
客層：20-30才代中心、ベテランも結構、男女半々。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。当日パンフ A4両面。
物販。パンフ A5 1000円 Ｔシャツほか。カーテンコール2回後、短く挨拶、
規制退場。
2年振り新作。建築家・能作文徳氏自宅/事務所「西大井のあな」との出会いから
生まれた作品とか。
舞台。青年団？！なハイセンス。広々板敷間の中央に大きな楕円テーブル、湾曲した
背もたれ付椅子4。背後に柱1、両サイドに天井高さの柱2と壁板、外に木立な柱3
づつ。奥側、中央〜上手に空中階段。正面奥は中庭設定。
お話。バリアフリーで来客歓迎の家に一人住む老主人。夫の命日と子供や孫たちが
久々に集うが、美意識の高さ故か言葉は手厳しい。老主人だけが見える建築家や、
夫らの幻影はしだい現実と混在していく。
「実家だけどわからなくなる」という恐ろしいけどお楽しみとみたねこ。拡張する
(仮想）現実、深掘りする過去の確執。混濁混乱を鮮やかな手綱捌き、案配の良さで
描く、筆の冴え、ステージング○。現実と幻想の同時性は演劇そのもので不謹慎
だけど、こうなら痴呆も悪くないと思え。「建築家」がイマジナリーフレンドとして
登場するのがよく。建築にわだかまる影の奥に、あの頃が見える等詩的なけど、
妙に生っぽいことを言って印象。老主人役・村岡希美さんを堪能。自在に様変わり、
変わっても強い存在感あって流石。ベテラン、若手とも役者達はとりどりの性格性向
役で絡まって、飽かず楽しませてくれ。
[月間一覧］