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 イキウメ「関数ドミノ」

 @池袋 東京芸術劇場 シアターイースト(2022/05/17-06/12 25ステージ)
 全指定5800円
  @大阪 サンケイホールブリーゼ 6/18-19 2ステージ
  @愛知 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール 6/25 1ステージ

 作・演出:前川知大 ドラマターグ・舞台監督:谷澤拓巳 美術:土岐研一
 照明:佐藤啓 音響:青木タクヘイ 音楽:かみむら周平
 衣裳:今村あずさ ヘアメイク:西川直子 ステージング:下司尚実
 演出助手:須藤黄英 演出部:成瀬正子
 照明操作:溝口由利子 音響操作:古川直幸
 宣伝美術:鈴木成一デザイン室 イラストレーション:星野勝之
 舞台写真:金子愛帆、田中亜紀 制作:坂田厚子 票券:宍戸円
 制作デスク:谷澤 舞 プロデューサー:中島隆裕
 出演:
 安井順平:真壁薫 (目撃者、コンサルタント)
 左門森魚:浜田信也(目撃者、予備校講師)
 小野ゆり子:大野つかさ(目撃者、精神科医)
 太田緑ロランス:澤村美樹(目撃者、看護師)
 盛隆二 :土呂弘光(目撃者、飲食業)
 川嶋由莉:平岡泉 (目撃者、会社員)
 大窪人衛:左門陽一(事故の当事者で歩行者。森魚の弟)
 森下創 :新田直樹(事故の当事者で運転者)
 温水洋一:横道赤彦(保険調査員)

 →再演、3演の配役

 2022/05/31(火)晴 7:03−9:03PM(1'59)最前方 客席ほぼ満員(200人)
 客層:20-30才代中心、男女半々。
 客入れ:感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。最前B列。当日パンフ A4変形。
 物販。過去DVDほか。カーテンコール2回後規制退場。
 
 2005年初演、アップデートしながら今回4演。
 舞台。中空、グラファイト色の四角梁(角を手前)、直下床に同形ピット穴。
 両袖側に椅子、パーディション壁が対称配置。客入れ時に電子環境音。そこだけ
 特別という、シンプルで冴えた美術◎。

 お話。歩行中の横断者に車が追突、車体大破、同乗者は重傷であったが横断者は
 無傷。複数の目撃者はあった、が何が起きたのか誰もわからない。その1人が奇妙な
 仮説、無自覚に能力を及ばすドミノの存在を示唆、検証を提案する。荒唐無稽と
 最初取り合わなかったが、信じるに足る出来事が起き、周囲はのめり込んでいく。

 希望、盲信、妬みら人の痛い、柔らかいところをついてくるSF心理劇。社会との
 関わりと個々人のあり方の解像度、強度を増した印象。もとよりの面白さに見応え
 さらにプラス。ホラー+シニカルコメディと見てたけど、ますます酷くなる世界に
 いると、ドミノを待つ気持ちを笑っておられず。ラストはエールかとも思え、
 この後が見たくなったねこ。

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