＠吉祥寺 吉祥寺シアター(2023/08/26-09/03 10ステージ)
全指定 一般5800円 夜割5000円 学生3500円
作・演出：角ひろみ 音楽：西井夕紀子 振付：白神ももこ[モモンガコンプレックス]
美術：江連亜花里 照明：佐々木真喜子 音響：穴沢淳 衣裳：中村里香子
舞台監督：清水義幸 演出助手：宮田清香 チラシ画：奥村門土（モンドくん）
宣伝美術：ミネマツムツミ 制作：桐戸英二
提携：（公財）武蔵野文化生涯学習事業団
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（舞台芸術等総合支援事業(創造団体支援))
独立行政法人日本芸術文化振興会 主催：演劇集団円
出演・配役は末尾・観劇後参照。
谷川清美、小川剛生、岩崎正寛、手塚祐介、石原由宇、大橋繭子、清水透湖、
清水一雅子、徳永夕夏、中野風音
2023/08/26（土）晴 2:03-3:50PM（1'47)前方中央 客席9割(170人)
客層：ベテラン中心、親子？など2世代も、女性過半数。
客入れ：感染対策。手指消毒任意。最前A列。当日パンフ B5オールカラー 8ページは
終演後配布。物販。キャストデザインステッカー、その原画の販売もあり。
カーテンコール2回。
岡山拠点の角ひろみ 劇団への2作目、今回は演出とも。
舞台。中間色の3人掛けソファ、灰皿が乗ったローテーブル、ナイトスタンド。
ダイニングテーブル。ベッド。調度を移動しながら、左右の斜に掛けられたカーテン
で間取り仕切。床にクリーム色の円形ラグ5。2箇所に大きな出捌け用黒い穴。
最奥中央に一段高く縁取開口。
お話。ベストセラー「100万回生きたねこ」、円には「自転車ブタがやってきて」
など書き下ろした、佐野洋子の自伝的作品。母との確執、死に別れた家族への愛情、
離婚した2人の夫、円の俳優、スタッフとの親交ら現実と作品世界な空想をボーダー
レスに表しつ、歌とダンスもふんだんにまじえて賑やかに描く。
現実と空想がリズミカルに混合し、痛いけど柔らかく、シニカルなことが明るく輝く。
嫌いと好きの間で狂おしくも、突き抜けていく強さと豊かさがあって胸熱。毛色違う
けど、ロイ・シャイダーのオールザッツジャズを思い出したり、大好きがまた1つ
増えて嬉しいねこ。終生の母との対立、「正気である内は嫌い」に言葉もないが、
共感できる年、境遇になってしまったなと。終盤の晩餐、料理は完璧なのに私達の
なにがダメなの？の自問、（美味しそうな料理を黙黙と実食して）話すことがないと
ぽつり、場面の切ないおかしみが好き。会話での劇的な見立て、置き換えの重なり
が味わいあり、ハーモニーのようでもあって素敵。岸田賞を取れるといいなと。
谷川清美さんの明るさ、逞しさが今回も遺憾なく発揮され。ゆかりのある人をモデル
にした登場人物達が懐かしくて楽しいところ。
谷川清美：ヨーコ
大橋繭子：ヨーコ 小
岩崎正寛：ケン、兄さん（ヒトシ）
清水透湖：母さん（スズコ）
石原由宇：父さん（キイチ）、ヒロタ
手塚祐介：ムサシ、タニサワジュンタロウ
中野風音：ターコ、キシベキョウコ
徳永夕夏：トーコ、ナナコ
小川剛生：丘の上のおばさん、ニッコリ堂
清水一雅子：丘の上の娘、キシベエーコ
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