文学座　アトリエの会　金襴緞子の帯しめながら

　＠信濃町・文学座アトリエ　（1996/3/23-4/1　15ステージ)
　全自由前売り\3000当日\3500
　作：別役実　演出：杉本正治
　出演：塩田朋子、吉野由樹子、八木昌子、田村勝彦、塾一久、戸井田稔、
　関輝雄、外山誠二、沢田冬樹、入江修平

　1996/3/23(日)小雨　2:00ｰ3:10PM　上手前方より　客先９割(130人)
　客層：おじさん（関係者？）中心、あとおばさん。20～30歳代ちらほら。
　客入れ：ロビーと場内できちんと誘導、客詰め。当日券客は小（開演10分前販売）

　別役実、創作１００本目公演。書き下ろし６作品連続上演企画の１。このアトリエ
　シリーズ、気鋭の作家なラインアップで注目：鐘下辰男（７月）　宮沢章夫（８月）
　平田オリザ（12月）　岩松了（98-5）　坂手洋二（98ｰ6）。

　舞台。なんもなし。結婚式場の写真（仮）スタジオな設定。
　お話。オイデプス王や、死の予言を話題として登場の花嫁親子。写真をとるから
　と待たされる。不吉な事柄と気遣いない周囲、現れない花婿、得体の知れない隣
　室。すれっからしちゃう花嫁は、勧められるまま、窮屈な衣装を脱いでしまう始末
　だが。

　なんか欠いている、異次元・別役実世界。婚礼場面の中、対照的なはずの死の影。
　浮き出るそれが世界を覆っていく。ずれた会話、なんでか居合わせる奇妙な登場
　人物にくすくす、ブラックな展開にむふふねこ。別役作はやっぱ面白い。
　花嫁親子役（塩田、吉野）の疲れ、曇ってる目の具合が世界に合って○。