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  弘前劇場「五月の光線」

  @駒場東大前・アゴラ劇場 (1996/5/16-19 6ステージ) 前売2500当日2800
 作・演出:長谷川考治
 
 1996/5/18(土)3:00-4:40PM 曇  階段席1列めより 客席7割(60人)

 青森の劇団。'87旗揚げ。今回パンフによると、'87よりほぼ毎年東京でも公演。
 ねこは先の青年団との合同公演以来('96-1「この生は受け入れがたし」作・
 演出:平田オリザ)。
 主宰の長谷川氏は、'95公演「職員室の午後」で第1回劇作家協会最優秀新人
 戯曲賞(長い^^;)を受賞。1年ぶりの作演出公演が期待しての今回。

 舞台。結婚式場待合室。ちと古め、けどキチン清潔。ポットとか乗せたワゴン
 両脇ベンチ。奥、中央通路に格子障子。その向こう、緋と黒色の壁。手前は畳
 敷き縁台など。天井に格子。最初、民芸館?と思ったねこ。

 お話。映画祭を真時かに控えた地方職員達。忙しい最中なのに同僚が結婚。仲
 人を頼まれた上司夫婦、家族、同僚のてんやわや。の内のさまざま。映画への
 思い入れ。ふと立ち止まってみた日々の生活。夫婦のちょっとしたすれ違い。
 人の関わり合い。疎外感。そして、次第に浮かぶ影:上司のガン告知を知る者
 と本人の恐れ。慌ただしさの中、流されていく人達。死さえも一時の出来事。

 青森弁を交えた会話のテンポ◎。楽しい。役者も活き活き。微笑みねこ。さま
 ざま人物去来とも、情報量多、矢継ぎ早。面白い。作家の思い入れのほど感じ
 る舞台。まあ、うざったいと思う時もあるけど。
 
 表立つ言葉の多さに反し、ホントのとこは説明なし。なのかな?かな?。な推
 し量る面白さあり。正直不親切。けど、沈黙で交差する視線の演出◎。上司家
 族:父娘の不安、悲しみと信頼の結びつき。じんわり伝わって、感涙ねこ。

 役者。みな役が板についてて、○。安心。いまだにみんな役者名わからず。仲
 人の上司(福士さん?)が達者。親しみやすいし。好き。