弘前劇場「FRAGMENT3.約束」
＠駒場東大前・アゴラ劇場 (1996/7/8,9 3ステ 7/18-21弘前公演）
自由前売2500当日2800
作・演出：長谷川孝治
1996/7/9(火)7:35-8:45PM 雨 3列めから 客席満員(100人)
舞台。テーブルを挟んでベンチ。奥に茶器。下手階下への階段。手前に吊り下
げ鉄板。壁はテント風布、黒。三方、赤い重りの振り下げ。仮事務所な雰囲気
あり。客入れ音楽、モダンジャズ。マイルスに微笑みねこ。
お話。火葬場の待合室。流浪の果て、帰郷し死んだ父。妹、弟な家族と孫娘。
父親に縁があるという女性（和田江理子）。職員。世間話の内、浮かぶ事柄。
底に重さを秘めながらも、ばたばたした人の出入りと会話が楽しい。取り留め
ない会話の情報量は多。明快に訴えかけるのではなく、触媒になるような。
半覚醒で泳ぐ魚。失う記憶、知識と学習。家族の隔絶、喪失の思い。いろいろ
想起させられる舞台。ねこは、最近疎遠な家族を思ったりして、苦い思いも。
役者◎。登場人物が、現に生活してる錯覚な自然さ。なにより、芝居を生かす、
溢れる活力がすばらしい。青年団では茫洋とした印象の和田さん。謎めきな
存在感、受容力と優しさをもつ女性役が魅力。より、好きになったねこ。
上演時間、一時間。丁度よい。こんな小品がもっと上演されればいいのに。
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