古館伊知郎「TALKING BLUES 9th
スタンダップコメディアンの朝食」
＠青山円形劇場 (1996/9/5-11 7ステ)
作・出演：古館伊知郎 演出：堤幸彦 総合プロデュース：秋本康
音楽プロデュース：高見沢俊彦
1996/9/7(土)くもり 7:00-9:00PM 下手より 客席満員(330人）
客層：老若男女。20〜30代６割位かな。人を一杯詰めたって感じの劇場。
客入：一般客にも、3Fのロビー開場してほしい。1Fで待ってるのもなあ。
当日券：詳細不明なれど、完売。キャンセル待ちは１０人ほど。
年一、トークライブ９年目。ジァンジァンのは見たこと無いので、ねこ一年ぶり。
舞台。客席馬蹄形、中央にアリーナ。上手下手天井からゆったりした白い布。中央
上にスクリーン。どこぞな劇場な感じ。
淋しい人模様にしみじみな一人芝居。世の中をシニカルに切るトークが売りなコメ
ディアン。でも、家族には語る言葉をもたず、それに気づいたとき愛するものはみ
な去っていて・・。家族が基本だよと訴える、のはいまさらなテーマ。でも、古館
さんのライブには、虚実一体な危うさ、赤裸々さを感じるねこ。どうしたのかな、
なんて心配したりは、通常のお芝居と印象違うところ。飾らずストレートなとこに
好感、共感ねこ。
コメディアンのライブとその楽屋裏を交互に。中途、前の内容に関連したＳＥいれ
たりして、巧く繋ぐ。ただ、暗転は長く感じる。なんとかなんないのかしら。
ラスト、２４６〜渋谷の街を実況中継。独特レトリックの「古館節」堪能。駅前の
２６あるバス停連呼なんて圧巻。拍手〜と思ったけど、だれもやんないの。と思っ
てたら、拍手は？と古館さん。(お客の)乗り悪くてすいません、てなとこ。
主な構成
１ビデオ：N.Y.の空撮〜街並み。ラジカセからはラップ。4分割画面は歩く古館さん
やらのコラージュ画像。
２トーク：全編英語でライブトーク。字幕付き。今回はやりたいことやると宣言。
３アパート：離婚なコメディアンは、その訳やら自分のことやら、細君との会話。
夫婦ってさあ・・。「落ち」つき。
４政治家パーティでのトーク：政治家に毒舌アドバイス。消費税は３から５%じゃだ
め。4.98%ヨンキュパでしょ、庶民には。実名いれてあれこれ話題。
５パーティの楽屋：離婚した話、政治と男女やＳＥＸの関連性とか。政治家と秘書
は、夫婦と同じ。違うのは、秘書は過ごした月日にため息、夫婦はこれからにた
め息をつくところさ。
６原発賛成派集会でのトーク：今日はどっち。賛成？反対？。賛成、ＯＫ。体験運
転はどうでしたか。ともかく安全ですから。サイドギャザー付き！。チェ○ノブ
○リ？。あれは村おこしと思えば。あとで賞品と引き換えに、書類にサインを。
７バス停：原発なんかどうでもいい。それより、夫婦の問題だよ。細君の手紙。す
れ違いばっかだよなあ。
８刑務所お誕生会でのトーク：「拍手以外は処罰する」なんだ。空席あるね、あー
住専関係？これから埋まる？。最近の娑婆のニュースは。フリーターに資格制度
できた。１０回以上職変えなきゃまずだめ。ねたで自分の離婚話をいれたり。
９刑務所、看守部屋：三人に一人は戻ってくるんですか。出さないための塀じゃな
く、超えたいと思わせるための塀ですか。世の中、まじめ２ふまじめ８。どうや
っても、変わんない。
10暗転、留守電（郷里の母親、級友、子供の友達など）〜元・細君と子供を食事に
誘う電話。
11店に彼女は来なかった。渋谷の街を歩く、歩く。〜舞台後方のはしごから上へ。
ビルの屋上のセット。マイクを引き千切り、火花。生声での訴え。最高の毒舌は
I LOVE YOU さ。それを言えなかった俺。
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