ベターポーヅ「御大切(おたいせつ)-夏は台所がなつかしい」
＠森下・ベニサンピット (1997/8/1-3 5ステージ）
全席自由・前売り2500当日3000
作・演出：西島明
出演：渡辺道子、猿飛佐助、阿部光代、北原幸久、加藤直美、市川菜穂、
松浦和香子、西島明
1997/8/3(日)晴れ 7:05ｰ8:10pm 前方より 客席9割(90人)
客層：20（〜30?）才代中心。男女半々。客入れ：きちんと整列して入場。場内
整理もこまめで○。案内のお姉さんたちがすっとしてて爽やか。
ベターポーヅ旗揚げ作品（93-8アールコリン）。ねこは第２回公演からなんで未
見な待望再演。
舞台。なんか童話の絵みたいね。一面にとこどこ緑の本物芝生。上手に白キャン
バスで天幕。休憩所なそこに、パイプなテーブルと椅子。下手。垣根、立てかけ
られたはしご。はその上段にも。壁には、床とは裏腹にうそっぽい雲と空の絵。
お話。お庭の休憩所。新妻・節子（阿部）は呼ばれ方となんでか食材を判らなく
する食事にご執心。夫・慶三（西島）はそんな妻をナイスガイな弟・五郎（猿飛
）に引き合わせ自己満足。夫妹？・ツンツクちゃん（渡辺）は、肩幅が顔より広
い犬Ｓを探してる。なんかいる女乞食・ウズラ（加藤）は含み笑いで、兄嫁にひ
けをとらず。後に毛からつくった酒：おちゃっけで一躍社長夫人に。隣の新婚な
二人（北原、松浦）は、あははなラブラブ。イカ売り娘（市川）は、今日もお庭
でイカ掘り。など、いろいろキャラ。
面白すぎる。ねこの琴線にふれまくり。いままで観たベタポ中で一番。バカ丁寧
ですかしてる、おとぼけ会話。しいていえば、日活不良映画な非日常を。不思議
なアイテム。地中のイカ。雨をよけ、濡れないで歩く練習。金ぴかの紙吹雪と金
歯。青虫のジュース。毛からつくる酒。やたらと含み笑い。落とし穴。はさみで
犬の鼻をちょきんと梅酒に。広大な庭にレーキで書いた似顔絵。鯉のぼりのマン
ト。梯子上ったまま、どうにかなった幼妻。効きすぎるイカが噛んだツボ。蝉、
夕立、風の音。などなど溢れるアイテムが、全方位からねこの生理に訴えかける。
なんだろ、Ｐグリーナウェイの映画もそうだけど、理屈じゃないこの感覚感触が
快感ねこ。グロさえもクールでドライ、妙な清潔感あって○。
役者。阿部光代さん。祝・結婚退団復帰。すっかりマダム化な綺麗さ。いってる
演技と含んだお嬢様な表情が◎。加藤直美さん。この人もあちら側に行かれてま
す。かわいいし。阿部さんとの含み笑い共演◎。渡辺道子さん。くっくっ笑いが
相変わらず◎。猿飛佐助さん。自信溢れ、妙にはまってて○。
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