ホリプロ 「郵便配達夫の恋」
＠三軒茶屋・シアタートラム (1997/10/15-26 17ステージ)
全指定 前売り当日6980
原作：真柴あずき 原案・脚本：砂本量 演出：吉川徹 美術：島川とおる
音楽：岩代太郎
出演：鈴木保奈美、吹越満、村田正雄、峰岸徹
1997/10/26(日)晴れ 12:30-2:10PM 正面後方から 客席ほぼ満員(250人)
客層：20才代男女中心に幅広く。女性過半数。
客入れ：開演間際でも当日券あった模様。枚数など不明。
舞台。南フランスの避暑地もかくあらんな。穏やかで清涼な明かりに包まれた
舞台。通常客席５列分の張り出しは波止場。客席はそこを囲むように三方配置。
中央天井までの要所切りかかれた石灰岩質壁。淡い黄地にパステル配色。蔦が
絡まる頭上には窓。その下にグランドピアノ。前方上手にトマソンな無用階段。
古びたテーブルと椅子、ギター。下手に洗濯物ハンガー、陶器製の赤い郵便ポスト。
お話。故郷の離島に帰ったあかり（鈴木）。満ち足りた毎日に疑問な心故。祖父
（村田）とのんびりも、恋人の一言手紙にはちと寂しい日々。歌手な彼女の突然
行動に追ってきた、密かに彼女に思い寄せるマネージャ（吹越）。つれない彼女
とある日、母が父と交わしたラブレターに郵便配達夫（峰岸）への感謝の手紙を
見つけるあかり。一時父が心離れ、手紙が宛先不明で返ってきた時、見かねた
配達夫はラブレターを替わりに書き届けていたのだ。察しても受け取っていた母。
父と結ばれた後も配達夫の暖かな思いをずっと胸に抱いていた母。もしや最近の
一転思いこめた恋人の手紙も？と勘ぐるあかり。何度も訪ね来るマネージャ、
その思いに気づき、心通じ合う２人。実は手紙はほんとに恋人が書いてたもの。
でも、それはもういいことで・・・。
ハートウォームで清涼感ある恋愛物語。キャラメルボックスでも上演すればいいの
にね。ピアノやソプラノサックスの音も心持ちよかったねこ。
鈴木さん。さらさらした世界にふさわしいすっとした雰囲気。目の表情がキュート。
ねこにはさらさらしすぎだけど、魅力は十二分。吹越さん。いつも通り三枚目を平熱
状態でおとぼけ楽し。峰岸さん。こじゃれた、過ぎるほど美味しい役。それでも嫌みが
ないのが○。村田さん。よぼよぼがまたいい味わい。
［月間一覧］ |