星屑の会「星屑の町3〜ナニワ純情篇」
＠下北沢・本多劇場 (1998/7/15-26 15ステージ) 全指定 前売り4200当日4500
作・演出：水谷龍二
出演：小宮孝泰、ラサール石井、でんでん、太平サブロー、渡辺 哲、有薗芳記、
菅原大吉、築出静夫、安田博美、星野園美、西牟田恵、山西 惇
1998/7/20(月祝)くもり 7:10-9:00PM 中段より 客席６割(250?人)
客層：高め年齢層の老若男女。おじさん、おばさん客多し。
客入れ：当日券、丁度いい中程中央席。連休最終日は空席多し。
ムード歌謡グループのお話も仙台篇（その1）沖縄篇（その2）と巡業移動。中をと
った？大阪篇な今回。登場人物の出身地に絡ませた設定。
舞台。古びたとわいえ、重々しさを感じさせる刑務所応接室。上手に戸外の階段や
ら。窓には目立たない色の鉄格子。屋内には木の調度、正面に賞状、ラックにトロ
フィーが地味にあり。
お話。いつのまにやら東北地方をナツメロ中心で地味に巡業してる、ムード歌謡グ
ループ。今回は久々の南方、リードヴォーカルの出身地でもある大阪の刑務所での
慰問興行。久々の故郷故、リードヴォーカルは懇意にしてる女を連れてくる。彼女
は服役しているグループの仲間の事件と関わりがあって・・。
年経た分だけ境遇が変わってる登場人物と変わらないキャラ。それが実在しない
グループに、虚実ない交ぜな錯覚をおこさせるようで面白い。巧みなキャラ設定と
エピソードの絡まりをもっての話し運びは、今回も見事。新たな女の登場に秘めた恋
があぶり出されたり（でもなにもないのがこの作品らしい）、新たなメンバーの仕切
に長年の鬱積が噴出したり（すぐ解散にいくのがこの作品らしい）など、波風の
立ち具合もほどよく、興味をつないで○。人情話しな湿った感触は今回減。長すぎ
たグループ活動故に枯れたということか？。現実的で厳しくドライな運びに、
あっけらかんとしたラストはマンガみたいで面白い。現実を描いた後のエンゲキの
夢ともいえるかも。
役者。ゲスト、山西さん。若くありながら、情に長けているという役を好演。西牟田
さん。アルトの大阪弁もいい感じ。両者とも真っ直ぐに生きてるようで、玉に傷あり
な人間らしいキャラになってるとこに好感ねこ。
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