原サチコ「Anatomie der Liebe 恋愛の解剖学
〜ウニカ・チュルンとハンス・
ベルメール」
＠渋谷・アートスペース美蕾樹（ミラージュ） (1998/8/24,25,30,31,9/1,2,4 7ステージ)
全自由前売2800円当日3000円（ワインサービス有）
テキスト：宮川尚理 映像：安藤尋 演出協力：石山雄三 美術：黒田隆行
衣裳：渡邊昌子 出演：ACTING：原サチコ VIOLIN：太田恵資
1998/8/31(日)大雨 5:05?-5:55PM 前方より 客席超満員(60？人)
客層：老若男女。女性過半数。おしゃれ目な方がちらほら。
客入れ：会場は西武A,B館間道路、ロフト横のPRONT上階。狭い歩道、雨中の整列で
制作、お客もご苦労様。誘導、場内傘預かりともきちんとしてて○。桟敷席は映像
上映後、移動して詰められるので注意（アナウンスはあり）。
２人が交感する生理的刺激○。原さん、以前よりふっくらした？。
12？畳ほどの小空間、舞台も猫の額(3×5mほど）。正面斜になった白い壁。木製の
机と椅子。上手台上、ガラス球に赤電球のスタンド。下手、奥への通路と扉に外か
ら射す灯り。写真展開催中。客席側壁に展示あり。
映像上映(13分位）森に囲まれた別荘地、あちこち原サチコ。なんかアイドルビデ
オぽいとりどり。屋内で踊る、テキストを読む、あやとりのアップ、模擬の恋愛行
為のこととか。荒い映像に独特雰囲気あり。
即興コラポレーション(40分位） 不協和音で不安を醸すVnとのコンボ。冒頭、扉
から人形ぶりで登場。衣装はモスグリーン、絡まる線あるワンピ。この世ならぬ美
しさ。やがて、指先、手、足としだい感情と動きをもつ人間に解凍されてく。のた
うち回り、足や身体ごと壁をたたく。のは自分自身の確認行為？。不安と怖れな「
虫」を追い回し、やがて「あなた」と恋い願う存在と出会うが。
生理的な演出と直情な所作が刺激的。ボンレスハムのような肉のありさまな足の
「拘束」を掻く仕草がはすっぱで官能的だったりとか。なにより傍らにいる、インプロ
ビってるVnとの絡み◎。コーラン？な詠唱や、チューニングを意図的に変えたりと、
多彩な音色の仕掛け○。ほとんど目を閉じ、相手の反応を静かに確かめながら、
激しく導入してゆくような。言葉にならない交感作業にSEXに似た仕事感覚あり。
これがパンフにあった、ウニカとハンスに通じるのかしらん。
久々にみる原さん。なんか顔立ちとか、以前よりふっくらしたよな、愛らしさ増し
て感じて、嬉しいねこ。
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