ピジョン(拙者カム姉妹改め) 「平安京」
＠渋谷・青山円形劇場 (1999/1/12-15 5ステージ) 全指定 前売り3200当日3500
作・演出：松村武 照明：林之弘 音響：島貫聡 舞台美術：杉山至＋ZEST
コスチューム製作：木村猛志 舞台監督：東徹哉
制作：カムカムミニキーナ制作部、ネルケプランニング
出演：
松村武 （藤原兄弟の父、藤原不比等）
明星真由美 （後の帝 藤原梅香）
村上大樹（藤原ムチマロ）、加藤啓（藤原サルマロ）、千代田信−（藤原ヒゲマロ）
市川訓睦（藤原チピマロ）
今林久弥（藤原兄弟により暗殺されかかった 桜土／鶴松帝）
今村住岳（まむしの毒で成りあがる 沼田ぜんじろう）、藤田紀子（沼田かずみ）
聖ノム（ヒゲマロに妹の目を潰される、後に革命を起こす 橘兄）、三咲ひとみ（橘妹）
市子嶋しのぶ、下野学、加藤春菜、宮崎健、山中裕子
1999/1/15(金祝）曇 2:00-4:30PM(2'30) ロビー側席より 客席満員(350人?)
客層：20才代中心、チープながらファッションに一家言な人ら。女性過半数。
客入れ：祝日。こどもの城、劇場周辺はお子様天国。客入れ音楽はボレロ、前も
そうだったよな。パンフ類の物販なし、ジャブレターのビデオ販売のみ。
舞台。完全円形。白木造り・六角形のお堂な中央ステージ。雅な雰囲気。通路は四
方向放射状、それぞれに門構え。
お話。親類縁者の間さえ、陰謀渦巻く藤原氏。暗殺のごたごた、奈良の都も洪水
被害でなんだかなあ。で平安遷都。生き残った皇女（明星）がここは新しい帝でしょう
やっぱね、と即位。そんな具合で四天王みたいな藤原トップス、いい加減。なんか
呑気に仕切っていたけど、都に反旗翻すもの、得体のしれないものが続々襲来して
大ピンチ。
はちゃめちゃ、やりっぱなし。勢いあれど、連続でかえってメリハリ？、つかみ所
今一つなし。これで荒くれと詩情が同居の素敵、大真面目ばかの面白さとかがでて
れば○なんだけど・・。しゃれ、タメ口混じり、言葉遊び小、ときおり流れるよに
詩的に、思うがままにまかせたよな膨大台詞。役者が次々と黒子に扮し、モブに
よる「身体的」演出。どっちもなんかスカスカ印象。台詞は胸に来ない、身体表現は
なにやってるか？：肉体そのものの見せ場も小。うーん。展開は唐突で？？。伏線
に膨らみが感じられず。（おそらく）やりたい場面、言葉を核にしたシーンが断片的
にあるだけ。これが２時間３０分続いて、もうこまっちゃったねこ。
役者。それぞれの持ち味できちんと、魅力ある演技して○。今林さん、松村さん、
明星さんの3人はいつもどおり安定、高水準。なんかもったいないと思うねこ。
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