花房 徹の夫婦白書Part9「激中劇」
＠渋谷・ジァン･ジァン (1999/2/10-11 3ステージ） 全自由 前売り当日共2500
作・演出：花房 徹 美術：志田原貴子 照明：田向澄男 音響：原島正治
舞台監督：小嶋次郎 制作：高見沢公子
出演：
花房 徹 ：マクベス、←を演じる役者、←の舞台の演出家
あづみれいか：マクベス夫人、←を演じる役者でマクベス役者の妻、演出家の妻
1999/2/11(木)雨 7:00-8:15pm(1'10) 最前列より 客席ほぼ満員(110人)
客層：老若男女。平均30-40才代を中心に幅広く。
客入れ：三々五々と集まり、埋まっていくる客席。
ベテラン舞台俳優・名脇役の花房徹、10時劇場に始まった夫婦２人芝居シリーズ。
毎回相手役の女優を変えての書き下ろし。２年ぶりの作品は元宝塚のあづみれいか
舞台。王宮王座の間なこしらえ。背景に中央にエンジ帯を配した白幕。舞台前面ま
での赤絨毯。調度配色は赤と黒。黒一色の劇場ともあったカラーリング。
お話。気が弱い人間的マクベスを特徴とした舞台公演とそのバックステージな楽屋
舞台と同様に夫婦なマクベス夫婦役者。妻は新進気鋭の演出家である座長がなんか
鼻持ちならない様子。人がよく気が弱い夫にぐち、座長に立候補させようと焚き付
ける。でも、夫はのらくらと煮えきらない。一方、公演舞台ではマクベスに野心の
灯が点り、どろ沼進行中。楽屋の夫婦はばたばたと相変わらず。しつこい妻に夫は
お前が座長になれば、と逆にいったり。妻はちょっとだけ気を引かれるが、大層な
ことをする気にはならず終い。公演終了。マクベスを演じた役者が演出家、ダメだ
し、スタッフの意見反映。ちょっと疲れながら、明日はもっとよくなるぞとマクベ
ス夫人を演じた妻と帰途に。なるほろ、二重の劇中劇なのね。
達者な役者芝居がとても楽しいねこ。トリッキーな構成もわかりやすいし。マクベ
ス劇まで、どたばたした日常的な夫婦になってるのが面白し。花房さんのとぼけた
味わい◎。場内からくすくす笑い絶えず。あづみさんのつっこみかみさんぶり、美
人女優してる演技共に○。テンポがよく軽妙な演技の交換、ありげな夫婦の姿を老
若のわけ隔てなく楽しんでる客席もいい雰囲気。次回はジァン･ジァン最後の12月
に上演とのこと。楽しみねこ。
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