PARCO制作 「ラヴ・レターズ」〈LOVE LETTERS 9TH ANNIVERSARY〉
＠渋谷 PARCO劇場 (1999/8/24-9/18 日替わり7ステージ）全指定前売当日共4000
作：A・R・ガーニー 翻訳・演出：青井陽治
美術監修：朝倉摂 照明監修：沢田祐二 音楽監修：高橋巌 製作：佐々木征司
プロデューサー：大竹正紘 制作：尾形真由美 企画制作：(株)パルコ
出演：
上杉祥三：アンディ、長野里美：メリッサ
1999/8/27(土)曇 7:05-8:55PM（45/休15/50） 前方より 客席ほぼ満員(450人)
客層：20-30才代中心にとりどり。女性過半数。コアな演劇ファンが多そうね。
客入れ：当日券不明。ロビー正面には1回目（役所広司／大竹しのぶ）からの歴代
ステージ写真。パンフ。年代別に３分冊(1200)。他原作ホンなど販売。「大変静か
な公演なので」と携帯注意。その後、いつものように下段中段で係員が再度お願い。
1990-9スタート、92組を重ねた書簡朗読劇。ねこ初見。今回ラインナップは下記。
実夫婦な今夜の組み合わせは、昨年5月以来2回目。
舞台。黒い衝立を背に、緑と紫レザーの椅子。中央テーブルに水差し、コップな
シンプル舞台。照明はラストのフェイドアウトまで変化なし。
お話。幼馴染のアンディとメリッサ。ぎこちない告白から５０年、結ばれることは
なかったけど、変わらぬ大切な思いを手紙の形で交し合った２人の物語。
わくわくほろほろ。人を優しく見つめるガーニー素敵な作品。手紙を書くという、
誠実な行為を淡々と積み重ねる２人。しみじみと沁みる、一文字づつ綴られた言葉
に感情移入ねこ。ほどよくこなれた脚本○。判りやすい演出（役者芝居かしら？）
年を追う毎に豊かになって行く表情、身振り手振り、抑揚。転じてラストに向い、
手紙に没頭してゆく、頑なさとか。衣装。アンディは黒近いグレーのボタンスーツ
メリッサはクリームのブラウススーツに同色のベスト。靴はよくみえなかったねこ
朗読劇なれど、当意即妙の掛け合いで動きある会話劇様相。テンポよくて、引きこ
まれねこ。メリッサ役・長野さんの活き活きした声と表情が素敵。ちょっと皮肉屋
なれど、弾むよなかわいらしさあって魅力的。だから、ラストに向い、疲れ果てて
行く姿は切なくてしょうがなかったねこ。アンディ役、上杉さん。少年少女な面影
の２人なれど、とりわけ男子はやんちゃだよね、ナ感じ。高じてゆくと、椅子に
なんか座ってられるかい、と足や上体を大きく動かし。そうだよね、あの夢の遊眠社
の上杉さんが、座りっぱなしで演じるなんてオカシイよな。全体。朗らかで優しくある
ほどに切ない、役者芝居の組合せに好感ねこ。
今シーズン・ラインナップ
8/24 豊原功補/岩崎ひろみ
8/26 佐々木蔵之介/中嶋朋子
8/27 近藤芳正/高樹沙耶
＊8/28 上杉祥三/長野里美
8/29 細川俊之/三田和代
10/3 大和田獏/李麗仙
10/27,28 市村正親/熊谷真実
［月間一覧］
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