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＠下北沢 「劇」小劇場(2000/7/6-9 7ステージ）
全自由 前売り当日とも2､700円
作：泊篤志[飛ぶ劇場] 演出：伊東由美子[劇団離風霊船] 照明：五十嵐正夫、
石原由美子[シアターブレーン] 音響：長柄篤弘[ステージオフィス]
舞台監督：上村利幸ほか 宣伝美術：竹内はつ樹
出演：
かんのひとみ ：明明（中国人留学生） ＊[劇団道学先生]
リン・ホブディ：キンスキー（逗留フランス人） ＊[劇団星座 HP] [個人HP]（注BGM付)
村上りよん ：モニカ（在日二世ブラジル人）
杉山明子 ：ナジラ？（軍事クーデターが起こった国の人）
望月愛子 ：轟（アパートの大家）
2000/7/9(日)晴れ 6:05-7:35PM(1'30) 中段より 客席８割(50人)
客層：20才代中頃〜30才代。男女半々。外国人の方、数名あり。関係者多そう。
客入れ：開場、受付は開演30分前。整理番号なし、ゆっくり埋まる客席。場内誘導
は適時あり。折り込みパンフ。作、演出とも主宰・杉山明子さんの人柄にふれて
いるのにほほえみ。役者のこの舞台に思うこと、データを掲載。物販なし。
2000/7/9(日)晴れ 6:05-7:35PM(1'30) 中段より 客席８割(50人)
客層：20才代中頃〜30才代が多そう。男女半々。外国人の方、数名あり。
客入れ：開場、受付は開演30分前。整理番号なし、ゆっくり埋まる客席。場内誘導
は適時あり。折り込みパンフ。作、演出とも主宰・杉山明子さんの人柄にふれて
いるのにほほえみ。役者のこの舞台に思うこと、データを掲載。物販なし。
飛ぶ劇場＠北九州の泊篤志・書き下ろし。パンフによると、主宰杉山明子さんは
結構有名演劇人。鴻上ネットワークに出演、破天荒なアフリカ一人旅、著名作・
演出家を起用して自身のプロデュース劇団など チャレンジ精神旺盛な方のよう。
舞台。リアルに作り込まれた路地裏、アパート日陰の中庭設定。中央、板塀。下に
猫の額花壇に本物の土、花いくつかと枯れかけた笹竹、無造作にアロエの鉢植。
上手、２Ｆ建て木造アパート壁、隙間を縫うように往来からの入り口。中央、コン
クリート？地面。手作りなテーブルに丸イス。サマーベット。下手、落書きされた
トタン塀、くぐるような入口。ほか、壁際に束ねられた週刊マンガ本、ビールカー
トンなど小道具沢山。スタッフの苦労が伺え。
お話。女性外国人労働者ばかりのアパート「轟荘（トド・ハウス）」。本日を最後
に帰国の日系ブラジル人モニカ、入れ替わりのように中国人明明の歓送兼歓迎会を
大家さんもいれて。なんにも知らない明明をちょっとからかったり、歓談チゲ鍋
パーティ（ホンとにつくるの、いい匂い）。とお話半ばだった心配事。政情不安の
国からやってきた子が部屋に閉じこもり。バイト首、なんでも国の恋人が処刑され
たとか。そてはやばいと部屋を開けるも、自殺した後の祭り。その死に方が変と実
は殺人と互いに疑い、侃々諤々。やっぱり警察にと大家判断。でも不法滞在の
ナジラは×、強制送還されたら、国で殺されるかもしれないと泣きわめき。八方ふ
さがり。やむなく、お庭に埋葬助言、をしたのは故人のことを知らない新入り中国
人。大きな中国のお線香、小さな庭の花を手向けて、ちょっと泪。
と暗い、どよーんとした内容なれど、舞台は切なさと暖かさ交差の好印象。カズク
ン、ＩＲＯＮと違い、ストレート。けど、ちと捻った特異な状況設定が泊篤志さん
らしい。外国人達がどたばたして、ほとんど日本人な付和雷同。お国柄というより
性格違いが前面。なればこそ、外国人差別、埋葬始末の理不尽さが浮かび上がり。
ちょっと習慣違うけど、日本に生活する者としてそうされる訳はないな。原作は
もっとブラック風味？かも。親しみな明るさと情感を添えた演出にほほえみねこ。
役者。かんのさん。まるで中国人。富士額に縦皺な困り顔○。リン・ホブディさん
真摯な演技に好感。日本語達者で驚き。
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