PROJECTジョカ VOL.8
「消えたヒト 〜いつもの風景 いつもの人々 なのに「私」がいない！〜」
＠新宿三丁目 タイニイ・アリス(2003/1/10-13 5ステージ)
http://www.ne.jp/asahi/tiny/alice/
全自由 前売り2800円 当日3000円
作：高見亮子［かもねぎショット］ 演出：高見亮子×PROJECTジョカ
照明：倉本泰史[A･P･S］ 音響：内藤勝博[SEシステム］
舞台監督：海老沢栄 宣伝美術：京
［協賛］株式会社キレイコム
出演：
笠 久美 ：大澤（その家の主、田丸と呼ばれる）、田丸（作家らしい）
今井美佐穂：三橋（田丸ファンクラブ？。八方美人）
林知恵子 ：堀部（同上。偉そう）
落合友美 ：斉藤（同上。田丸に虐められていた？）
山本幸司 ：芝田（田丸の熱心なファン＠仙台）
大城 誉 ：洋館の住人、佐伯（田丸の友人らしい）
2003/1/12(日)快晴 2:10-4:08PM(1'58) 最前列より 客席満員(80人)
客層：20-30歳代中心、家族のように老若男女。
客入れ：整理券、整列なし。三々五々入場。座椅子12×7列。後ろのが見やすいと誘導
あり（中央のテーブルにつく芝居多し）。場内誘導は役者達が中心に、空席がないよ
うに気を配って行い。前後が狭いこともあり、積極的に荷物預かり。返却はてきぱき
、なれど狭い入口前で行うのでちと渋滞。舞台上か１Ｆビルのロビーで行った方が
よいのでわ？。折り込みパンフ。B5 4ページ。スナップ写真付き役者寄稿。スタッフ
倉本、内藤氏とも自らオペ。次回公演。9月中野ザ・ポケットにて新作？。
とても、久々にみたねこ。
舞台。白い壁を塀のように巡らし。中央にダイニングテーブルと椅子。堀の向こう
から覗くヒトがいたりして。
お話。30代？主婦？ＯＬ？な女性達。茶飲み話をよく聞けば、とある男性を「消す」
算段と怪しい。翌日未明、女性達のリーダー格の女性に間違い電話。聞いたことも
ない名前、否定しても相手は引かず。女性はちんぷんかんぷん。朝、前日打ち合わせ
してた女性達がやってくる。くだんの女性は訪問者に？？。それは自分のことでない
知らない別人という。確かに住所も家もここに違いなく、自分の古い友人もいるの
だが。戸惑う女性はふざけている？とさて置かれるが、事件やらドラマやらがいや
おうなく、のしかかってきて…。幕間に、国際的詐欺師がいる洋館とそこをのぞき見
する出歯亀のスケッチを挿入。
何にでもなる無為の怖さ、じんわりと不条理日常劇。主人公は「私」が「別人」で
あることを懸命否定。が「別人」のファンという人達の困窮に「転身」、「別人」を
受け入れてしまう。家具調度の鳴り物改造が趣味という孤独な主人公。変身願望が
その理由？、でもホントのところはわからない。消されるより、塗りつぶされること
を選択する、不可解なその動機。話題といえば他人のこと、周囲によって成っている
よな、今な人達を思わせて、ぞくっとくるねこ。
ミステリアスな内容によらず、賑やかに会話往来。自然体の日常会話、活き活きと
した役者でして、楽しい舞台。挿入のコントなスケッチもコミカルにいいアクセント
かもねぎショット同様、高見亮子の持ち味が活かされて、いい案配な仕上がり。
反面、ウェルメイドで物足りないとこがちょっとあるねこ。
役者。美人女優多し。笠さん。伏し目がちの視線、飲み込まれる言葉に感情伺わせ。
今井さん。隣のかわいいお姉さんキャラ○。林さん。強面も目元にユーモアあり、
いい感じ。
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