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 パルコ+キューブ「SLAPSTICKS」

 @渋谷 PARCO劇場(2003/1/31-2/16 25ステージ)
 http://www.parco-city.co.jp/play/
  @大阪 シアター・ドラマシティ2/26-3/2 7ステージ
  全指定 前売り当日とも 8500円

 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ[NYLON 1OO℃
 美術:堀尾幸男 照明:原田保 音響:水越佳一 音楽:中村哲夫 衣裳:前田文子
 衣裳製作:松竹衣裳 映像:上田大樹 映像協力:喜劇映画研究会
 ヘアメイク:杯裕子 演出助手:福山雅朗 舞台監督:福澤論志
 宣伝写真:平間至 宣伝衣:井嶋和男 宣伝美術:タイクーングラフィックス
 プロデューサー:尾形真由美[パルコ]、北牧裕幸[キュープ]ほか
 企画:キュープ 製作:(株)パルコ、(株)キュープ

 出演:下記
 
 2003/2/1(土)快晴 2:06-5:13PM(94/休15/75) 後方より 客席満員(460人)
 客層:女性7割、20歳代最多、お友達連れ多し。
 客入れ:当日券キャンセル待ち列?、10人ほど。物販。パンフ(A4縦半分 70ページ
 1800円)何で厚手の紙をと思っ鱈、パラパラ映画のおまけつき。劇中の人名ほか、
 喜劇に係わる用語集付き。ポスター1000円。
 
 93年ナイロン100℃初演作。KERAには異色の「ウェルメイド」作品を多彩な役者を
 集めて再演。なんか人気(知らずねこ)のオダギリジョーさん初舞台とか。

 舞台。とてもシンプル。大型スタジオ然の素舞台。グレーのモノトーン。客入れ時
 には小型映写機がぽつん。テーブル、椅子の調度類、持ち込み式。布幕を左右に移動
 して、マジックのように転換、照明で場面演出。往時を振り返る無声映画上演多々を
 舞台に絡ませ。前面に降ろすスクリーンが大きいので、前列席は見難いかも。

 お話。無声映画隆盛期、助監督であったビリー。闇に葬られた悲劇の喜劇俳優を復古
 させようと、取り合わない興行主を説得中。語る内に記憶は事件「笑いが止まった
 日」のこと、そして自分の切ない恋のことになって…。学生時代、無声映画コレクショ
 ンに情熱を注いだKERA氏、映画人(作り手)への思い入れたっぷりのオマージュ的
 作品。
 
 より濃くまろに、ビタースィートになった再演。シンプルな舞台、役者に信を置き、
 演出は出しゃばることなし。シームレスな時空の行き交いくらいか。ゆったりとした進行
 、丁寧な役者芝居でムーディ一際。タイトルと逆説に、物語はシリアス。ほろ苦きは
 キャラメルなトーン。きつい現実を踏まえつ、夢みる人々の姿は真底ロマンティック。
 静かな感動を呼ぶ、なキャッチコピーもの。後半とのバランス配慮か、前半は明るめ、
 軽くギャグ会話付の定石。佳境にいる中〜後半中心として刈り込んでくれると、濃さが
 まして○と思うねこ。
 
 役者。オダギリさん。脇役な主役に適度のはまり具合。2.5枚目な演技に好感ねこ。
 ともさかさん。ひょろり兵衛門なスマートさに、慎み深く揺れる女性演技。微妙な
 危うさが魅力。古田さん。拡大版のこしらえは、愛か毒か。抑制した演技でしみじみ
 みせるけど、ちと欲求不満ねこ。山崎さん。安心。村岡さん。独特演技そのままに
 登場は秘かなお楽しみ。

               初演        今回
               NYLON1OO℃     パルコ+キューブ
               2nd SESSION
               1993/12/17-30    2003/1/31-2/16
               16ステージ     25ステージ
               THEATER/TOPS    PARCO劇場
                         2003/2/26-3/2
                         7ステージ
                         シアター・ドラマシティ
               全自由前売3500円  全指定8500円
               上演2時間20分    上演2時間50分(休憩15分は不含)
 
        作     :ケラリーノ・サンドロヴィッチ ←
        演出    :ケラリーノ・サンドロヴィッチ ←
        音楽    :LONG VACATlON   中村哲夫
              (中野テルヲ、みのすけ、KERA)
        舞台監督  :小林潤史      福澤論志
        照明    :渡部良一      原田保
        音響    :水越佳ー      ←
        美術    :古村昌史      堀尾幸男
        衣裳    :高本麻由子     前田文子
        制作    :東都久美子ほか   尾形真由美ほか
        演出助手  :山田太一      福山雅朗
        宣伝美術  :古村昌史      タイクーングラフィックス
        フィルム提供:喜劇映画研究会   ←
  出演:
 ビリー・ハーロック    :三宅弘城      オダギリジョー[HP]
 アリス・ターナー     :秋山菜津子     ともさかりえ[HP]
 ロスコー・アーバックル  :藤田秀世      古田新太[劇団☆新感線]
 マック・セネット     :平山直樹      大谷亮介[HP]

 17年後のピリー      :山崎 一      ←
 ビクター・ライト(映画館主):ーー       山崎 一
 ビリーの父        :ーー        山崎 一
 デニー          :大堀浩一      住田 隆[ビシバシステム]
 メーベル・ノーマンド   :今江冬子      金久美子
 フレディ・フィッシュパック:佐々木愼      廣川三憲[NYLON100℃]
 ハリー          :みのすけ      廣川三憲
 ラジオ司会者       :みのすけ      廣川三憲

 キャリー(ギブスをした女優):犬山犬子      村岡希美[NYLON100℃]
 ルイーズの母       :犬山犬子      村岡希美
 キャロル         :ーー        村岡希美
 ミンク・ターナー     :峯村リエ
 ドロシー(背の高い女優) :ーー        峯村リエ[NYLON100℃]
 ミンタ・ダーフィ     :ーー        峯村リエ
 老婆           :ーー        峯村リエ
 ヘンリー・レアマン    :大堀浩一      吉増裕士[NYLON100℃/リボルブ方式]

 ヴァージニア・ラップ   :道方手晶      中坪由起子[HIGHLEG TOWER]
 ミア           :ーー        中坪由起子
 ルイーズ・ローリー    :江馬小百合     すほうれいこ[イトーカンパニー]
 マリー(太った女優)    :新村量子      種子
 キャロルの母       :ーー        種子

 警備員、ベルボーイ、レストランの客:      吉増裕士
 レストランのボーイ、ベルボーイ、消防署員、看守:坪田秀雄[CUBE リコモーション]
 山田(ホテルの客)     :ーー        眼 鏡太郎[NYLON100℃]
 ヘンリー         :本田宙
 ラジオ・アナウンス    :上柳昌彦[ニッポン放送]

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