ＰＡＲＣＯ制作「青ひげ公の城」
＠渋谷 PARCO劇場(2003/3/28-4/17 26ステージ）
http://www.parco-city.co.jp/play/
全指定 前売り当日とも7500円
台本･詞：寺山修司 演出･音楽：J・A・シーザー 舞台美術：小竹信節
照明：沢田祐二 衣裳：ひびのこづえ ヘアメイク:小島裕司 音響:尾崎弘之
台本協力:岸田理生 演出補:根本豊 舞台監督:矢島健 総合進行：森崎偏陸
宣伝美術［絵］：合田佐和子 宣伝美術［デザイン］：井原靖章
宣伝写真：ハービー・山口 企画：山田潤一、九條今日子、
制作：祖父江友秀、田中希世子、さすがわさきめ
製作：伊東勇 主催：TBSラジオ 協力：人力飛行機舎、演劇実験室◎万有引力、
テラヤマ・ワールド 企画・制作：パルコ、ポスターハリス・カンパニー
製作：パルコ
出演：
三上博史 ：第二の妻
荻野目慶子：第一の妻
秋山菜津子：第五の妻
河原雅彦：男優
佐藤 誓：プロンプターにんじん
横田栄司：付人 コプラ
藤岡杏 ：第七の妻（少女）
蘭香レア：第四の妻
沙智 ：第六の妻
浅井美保：第三の妻
江本純子：第八の妻
FLIP FLAP：アリスとテレス
Shin：魔術師
蘭 妖子：衣裳係
根本 豊：舞台監督
井内俊一：親方コッペリウス
渡邊 潮：掃除人・楽屋番
小林桂太：大道具係１、高島屋の集金人 小林 拓：大道具係２、男優２
村田弘美：メイク係、もう一人の女優 木下瑞穂：ヘアー係、美女アリアドーネ
吉野俊則：大道具係３、男 大島睦子：小道具係、女水夫
山本由美子：メイク係 金川利彦：大道具係４
飛永 聖：大道具係５ 内形奈尾子：小道具係
森 陽子：ヘアー係、蝶を追う少女フリン 石川雄也：花を加えた死体
高橋優太：大道具６
2003/3/29（土）曇 7:06-9:06PM(2'00) 後方より 客席満員（460人）
客層：20歳代後半〜中年女性中心に年齢層高め。女性8,9割。
客入れ：エレベーター前に、黒蜥蜴＠ルテアトル銀座、オケピ！＠青山劇場と注意書き
あり。特に前者は勘違いするかも。当日券不明、済みと最後尾に補助椅子あり。
客入れ中、役者板付きでパフォーマンス。物販。パンフ(A4 40ページ 1500円）
文章量多め。写真多数にて寺山修司経歴掲載。ポスター1000円、天井桟敷シール520円
ポストカード8枚1000円。
寺山修司没後20年、パルコ劇場30周年記念公演、とのこと。
舞台。蒼氓または闇に浮かぶ、舞台装置・裏。下手にバルコニーがある中二階。
両単位階段。階段は移動式、劇中縦横に組み合わせ。装置は持ち込み式。楽屋の入口
や調度など。深い劇場の闇を感じさせてくれる舞台に痺れるねこ。
お話。オーディションで青ひげの妻役に選ばれた少女。主役を捜す内出会う、他の
出演者・６人の妻達。同時それは、行方不明になった兄の謎を追う旅ともなって…。
各場面にそれぞれ個性的な主役をおいた、美味しい幕の内構成。
「万有引力」の様式美、きっちり端正にまとめた「正統派」。寺山作品ではわかり
やすい物語。なれど、筋を追うより、魔術的な、演劇的仕掛けに眩惑される楽しさを
味わうねこ。キャスト、豪華華麗。妖艶な三上博史、小悪魔な荻野目慶子、黒アリス
な不思議可憐少女FLIP FLAP、らを美味美食。満腹にはさせない意地悪なところも、
小憎らしくて○。完成度が高い舞台、上質のガラス細工のよう。今に通じる新規性が
感じられないのが、無い物ねだりに不満ねこ。
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