演劇実験室◎万有引力「奴婢訓 Nuhikun」
＠初台 新国立劇場 中劇場（2003/12/25-28 5ステージ）
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 前売当日とも S席6000円 A席5000円
＠神奈川 杜のホールはしもと 1/10 1ステージ
＠滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール中ホール 1/17 1ステージ
作：寺山修司 (原作：ジョナサン・スウィフト『Directions to Servants』)
演出・音楽：Ｊ・Ａ・シーザー 機械考案・美術：小竹信節
照明：丸山邦彦 音響：尾崎弘之 演出助手：根本豊 舞台監督：矢島健
宣伝美術：合田佐和子 宣伝デザイン：森崎偏陸
企画・制作：メジャーリーグ、演劇実験室◎万有引力
出演：下記
2003/12/28（日）晴 2:15-4:10PM(1'55) 1F中段より 客席9割？(1100？人)
客層：20才代と中年層、おじさん3割。男女半々。
客入れ：開場開演同時とはさすがにいかず、定時13分前開場、15分押しで開演。
折り込みパンフなし。物販。パンフ(A4 22ページ 700円）。過去上演写真多数、
上演記録まんべんなく、役者達と笹部氏の対談(思い出話）収録。配役はなし。
12年ぶり再演。e+の得チケがでてたけど、最終日とあってかほとんど満員。
舞台。やぐらで城を組むように、高くイントレ。中途に踊り場ステージいくつか。
背後には、かけられた桟橋が闇に浮かび。手前に持ち込み式の滑車を組んだ懲罰マシ
ーンと椅子。劇場の広大な奥行きは積極的に使用せず（闇の色にも伺えず）。
お話。不在の主人に成り代わり、主従ごっこを繰り広げる下僕達。そこではすべての
礼節はさかしま。「銀河鉄道の夜」のジョバンニが迷い込んだその日からの狂騒。
物語性は少なく、主人の靴を巡る交代シーンが続いていく。
圧倒する身体、完璧に造られた世界で魅せた80年代と今の隔たりに、うーんねこ。
役者が入れ変わり、続投のベテラン俳優の肉体は衰退、総じて身体性は薄れた印象。
言葉だけがそのまま残っているのが儚く、もの悲しいねこ。美術演出がべた。ぼろを
まとったりとか、まんま。荒くれと卑しさから逆説に、至高の美しさが立ち上がる
のがあんま見えず。そんな様式は捨てたということかしら。ダリア役・旺なつきは
堂々とした声で魅了、でも役造りは小さくて、うーん。ラスト、シーザー自身が
歌い、哀切に総員が闇に消え去り。寂しいこの場面が一番しっくりして◎。でも、
総じて、すきま風が感じられて、うーんねこ。新国立空間、今の役者に、時代錯誤な
期待をしすぎ？。
［月間一覧］
出演：
旺なつき：ダリア
蘭妖子
サルバドール・タリ
根本豊
井内俊一
小林桂太
小林拓
村田弘美
木下瑞穂
吉野俊則
大島睦子
高田恵篤
亜湖
中村亮
浅野泉
渡邊潮
マーク・セバスチャン・ジョーンズ
山本由美子
金川和彦
聖永聖
内形奈尾子
森陽子
高橋優太
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