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 万有引力「コフィン・アイランド空想記 バーベQソース−かくも長き不在の果てに−」

 @下北沢・本多劇場 (1997/5/14-18 5ステージ) 全指定前売り4000当日4500
 原作:寺山修司 長編叙事詩「棺桶島を記述する試み」脚色・構成:弖妻可不可
 演出・音楽:J・A・シーザー 美術:ツール・ヴァーグ
 出演:サルバドール・ダリ、根本豊、水岡彰宏、海津義孝、ナカタケイコ 他全19

 1997/5/18(日)晴れ 2:10-3:50PM 中段上手から 客席ほぼ満員(340人)
 客層:おじおばさん、多め。家族連れも。平均年齢30才近いかな。
 客入れ:いつも通り、開場と開演同時。今回は2Fから入場。馴れた客で○。

 舞台。黒色。前2列の座席潰し広く。中央奥が高く、高低のテーブルをそこここ
 あしらい。無機質な舞台+人間、縛られた蛇口、吊された靴やらの取り合わせ○

 お話。雑多で平凡な都会生活。退屈な日常から空想旅行に出かけた男と彼の心象
 ・航海日記男。最初は逆さまな国、今までとおなじでも無人。は淋しく、次は、
 一つきりしか存在がゆるされない国へ。と「絶対殺人者は誰?」の問いかけに
 相殺開始。生き残った男。次に出会ったのは「絶対人」を創造せんとする老人。
 「絶対人」=「手」:この夢想世界の創造主。その強固な主張をうけつけず、
 もっとも創造手段から遠い「足」を想起。とたん世界は雲散霧消してしまう。 

 あれこれイメージ展開が○。生活雑多なオブジェ、音。怪しげな機械。プログレ
 な音楽。種々明かり。ビザールな黒、ハイソな白、合間を行くメイド達の白黒な
 取り合わせ。とか。神のごとき作家もただの生活人な、とほほさが伺えるお話も
 面白かったねこ。新人が結構健闘、前面な今回。今後も楽しみ。

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