＠京都・左京区 アトリエ劇研(2004/1/10-12 5ステージ)
http://www.gekken.net/
全自由 前売1000円 日時指定割引800円 当日1000円
作：黒川猛 演出：ジラフ教授
舞台監督：五木見名子[GEKKEN staff room] 特殊美術：宮崎宏康 音楽：NOV.
マンガ協力：中川剛、高木俊輔 制作：丸井重樹
アトリエ劇研協力公演、京都芸術センター制作支援事業
出演：
黒川猛、徳永勝則、信國恵太、堀江洋一、宮崎宏康、山方由美、ジラフ教授
2004/1/11(日)晴 7:31-9:11PM(1'39) 最前列より 客席7割(60人)
客層：20才代中心。学生っぽい人多し。お友達かカップル連れ結構。男女半々。
客入れ：整理券なし。土足で上がり。入口で荷物預かりあり。緩い雛壇7列にベンチ
シート、最後尾にパイプ椅子の通常客席。床芝居は一部なので後ろでみても大丈夫。
結構劇場内冷え込み、もうちと温度高めにしてクレヨン。折り込みパンフ。B5
3ページ。役者、スタッフ。制作からの挨拶。プログラム、予定掲載。次回公演。7月。
物販。サントラＣＤ予約(400円)。
遊気舎が上演したセミブラックな作品が気に入って以来、やっとこ見れた劇団公演なり。
本公演は1年半ぶりとか。
舞台。持ち込み式。上手側の冷蔵庫とＴＶ、下手にこたつとか。
お話。オムニバス四話。
1「モッコリ係長」4コママンガ家の部屋。作家が寝ている隙に、登場人物たちは愚痴
やぼやき。アイデアがない状態をとっくに通り過ぎた、瀕死状態につのる危機感。
脱力に馬鹿らしく、とほほ笑いのマンガスライド付きグダグダ会話劇。
2「二十七年」若い男の部屋。女友達が泊まることに同意して、頭はＳＥＸのことで
いっぱい。そこにあらわれた、中年男。27年後の自分？！、危機を伝えにきた？！。
きょとんとする若い男に言いたいことをいって去っていく中年。ドッペルゲンガーに
気をつけろ！。だが、27年後の自分の来訪は一人にとどまらず…。R.A.ラファティな
スラップスティックなＳＦもの。
3「タイムマシーン」引きこもり青年の前、テレビから飛び出す未来の人間型ロボ
ット？。なんか助けになるものをもってきたらしい。けど、どうみても助けがいるの
は、外にでられないロボットのほうで。
4「マンホール」なんか"妖怪シリーズ"とか。自分がなにものなのか判然としない
妖怪達。彼らは「人間様」に「決定」してもらうのを常としていた。その日も呼び
出された人間様の前に、悩み相談の妖怪達が現れる。ところがどいつもこいつも、
箸にも棒にもかからない駄目な奴ら。帰ろうとする人間様には、とんでもない罠が
まっていたが、しかし…。
コーヒーなら、がつんとくる強めロースト。世にはびこる、さりげな知的笑いと一線
を画して、風刺と毒気たっぷり。脱力とおとぼけで案配をよくしてるけど、黒い笑い
は結構強烈。ちと暴力的でもある、そのあくの強さにしびれるねこ。反復につれ崩れ
ていく様が気色悪くも面白い「モッコリ係長」「二十七年」。馬鹿悲しく、毒気を
振りまく「タイムマシーン」。とほほ笑いに悪意炸裂、強者弱者の逆転がシニカル
な「マンホール」。出来具合も粒ぞろいで◎。
役者。だれが誰やら。人間様ほか出演も多い彼が切れ味よし。
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