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 ハイレグタワー プロデュース「GUNMA」

 @阿佐ヶ谷 ザムザ阿佐ヶ谷(2004/8/5-8 5ステージ)
 http://www.laputa-jp.com/zamza/main/index.html
 全自由(整理番号付)前売2800円 当日3000円
  @群馬前橋 前橋テルサ 8/11 1ステージ

 作・演出:岸潤一郎
 舞台監督:小野八着[Jet Stream] 音響:荒木まや[ステージオフィス]
 照明:奥田賢太[オフィスダミアン] 挿入歌作曲:リン・ボブディ
 映像:中村研太郎 衣装:植竹ナツコ 小道具:井上真理 宣伝写真:本多晃子
 宣伝美術:山崎和如[ベターポーヅ] 演出助手:森川武、谷口摩菜美
 制作:伊藤主枝子、高橋麗 製作:有限会社ハイレグタワー
 協力:大人計画ベターポーヅ 後援:TBS
 出演
 岸潤一郎 :シンジ(ぼんぼんサラリーマン。アレルギー症)
 加藤直美[ベターポーヅ]:レイコ(その妻)
 村杉蝉之介[大人計画] :ヨウヘイ(レイコの不倫相手)

 2004/8/7(土)曇 2:07-3:28PM(1'20) 前方より 客席9割(70人)
 客層:20才代中心、男性過半数。女子は二人連れ多め。
 客入れ:開演定時頃からチケット整理番号1-18を階段、残りを外に整列誘導。開場時
 で20人ほど、間際に満席近くなる客席。いつものようにくっきり雛壇7列、劇場同様
 に古材を用いた趣ある客席。盆踊りの曲がながれ、客席後方にちょっと祭り提灯。
 折り込みパンフ。A5 3ページ。挨拶、全関係者・出身県併記、活動予定。岸さんは
 年末年始(12/24-26大阪、1/5-10下北沢)の石原正一ショー「天使だらけの傷」に
 出演とか。

 イカレたラブリー小動物・岸潤一郎作演出による、同郷人企画。近そうで遠い
 新幹線通勤圏・群馬ご当地が舞台。物語の前に、加藤直美@地元女子高校時代
 出演の群馬テレビ(ぐんて)クイズ番組と地元商店のCFを投影。5000円の
 セーターが3割引でいくらでしょうの問いなどすごいが、しばらく間が空いた回答
 席と素直に一番手で答えた加藤さんも目が点もの。

 舞台。中央、喫茶店にありげな、オークの○テーブルと椅子2。上手下手に地蔵が
 三体ずつ。のシンプル。
 衣装。加藤さんがシックな赤、岸さんがなにを考えてるのか黄緑、村杉さんが古着
 っぽい縦縞の着物。いずれも衣装、小道具に鶴舞う形の群馬県シルエットをプリ
 ント。

 お話。シンジはガタブル状態、おまけにアトピーでかゆかゆ。殺人容疑で警察に
 監視されてる、なんて被害妄想と妻・レイコはなだめ。実は、シンジは浮気相手と
 くすぐりプレイに夢中、笑い死に殺人の犯人と似通った性向をもっていたのだ。
 道具が見つかるのではないかと気が気じゃない。レイコもヨウヘイと浮気中、
 スカトロ平気を知らぬは亭主ばかりなりのディープラブ。レイコはシンジが捕まり
 、慰謝料を巻き上げての離婚を願うが、ここで問題が一つ。殺人事件の日、二人は
 不倫旅行中。捜査の中でばれてしまっては、離婚調停で不利。

 一計を案じた二人、霊感が高いヨウヘイに除霊してもらうたの旅行とし、証拠の
 心霊写真を準備することに。群馬県で名高い心霊スポット、はなぜかツチノコ発見
 の噂で人だかり。しょうがないと撮影、成功するがなぜかUFOも写っていて、
 嘘くさすぎ。再び出向くが、くすぐり道具を捨てにきたシンジとばったり。

 怒りまくるシンジ、開き直るレイコ、途方にくれるヨウヘイ。許せないシンジは、
 群馬県独特の「上毛カルタ」で、レイコを賭けた勝負を強要。でシンジ勝利、
 レイコは家庭にもどるも、すっきりせず。シンジはヨウヘイとの最後の一週間を
 レイコに許す。一攫千金もあって、ツチノコ取りで過ごす二人。なにはなくても
 愛し合う二人、東京に夢のツチノコを探しに行こうと駆け落ち。シンジ、がっかり
 二人が残していったかごの中にはツチノコ。かわいいじゃないかと、シンジ泣き
 笑い。

 ゆるとろの愛憎劇、しばし脱力、時々発狂。3人とも独りよがりの脱力芝居、予測
 不可能の岸潤演出、あってもなくてもいいな哀切感、加藤さんの美貌。などお楽し
 みがゆるーい運びの中、ぽつぽつ。2点目では、着ぐるみぐんま君の群馬弁講座や
 地蔵をもってうろうろしたりと、訳判らない岸潤らしさを発揮。けっこういい芝居
 部分まで笑いを伝染させて、くすり笑い。

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