＠京橋 ル テアトル銀座（2004/11/9-14 8ステージ）
http://www.theatres.co.jp/letheatre/
全指定 7500円 当日学生券4500円
＠名古屋 愛知厚生年金会館 11/18 1ステージ
＠山口 山口情報芸術センター 11/20-21 2ステージ
＠大阪 シアター・ドラマシティ 11/23 1ステージ
＠松本 松本市民芸術館 11/26 1ステージ
＠新潟 新潟市芸術文化会館りゅーとぴあ 11/28 1ステージ
作・演出：フィリップ・ジャンティ 共同演出：メアリー・アンダーウッド
音楽：ルネ・オーブリー 照明：パトリック・リオー
衣装：シャルリーヌ・ボース 小道具：ステファン・プーシュ
エグゼクティブ・プロデューサー：ヌヴェール文化会館
舞台監督：井川学 照明：阿部康子、東田義雅 音響：山本浩一
大道具：嶋田和浩 衣装：吉田ひとみ 通訳：鈴木節子
宣伝美術：鳥井和昌 制作：伊東勇 招聘・製作：（株）パルコ
出演：
ドミニック・カッターニ
マージョリー・カレンティ
ソニア・エンキン
メレディス・キッチン
スコット・ケーラー
ライオネル・メノー
裏方 パスカル・ラージリ、グレース・ロンディエ、ディディエ・カーリエ、
フランク・ジロドー、マーティン・レカーム
2004/11/13(土)晴 2:06-3:28PM(1'19) 最前方より 客席8割（600?人)
客層：老若男女。大人よりに家族的な幅の広さ。男女半々。
客入れ：当日券。後方の中央ブロック1列ほか、ぱらぱらとあり。最後尾5,6列は
空席(未発売?)。物販。パンフ(A4 オールカラー 42ページ 1500円)首藤康之、
立川志の輔、串田和美、それぞれとＦジャンティの対談。鈴木聡ほか寄稿。
ポスター500円。CD2500円。 カーテンコール、茶目っ気付き3分。
2003年新作。バニッシング・ポイントとは、遠近法の線を延ばしていった先にある
消失点という意味、とか。
舞台。基本は黒い素舞台。人形劇のように底上げとか。調度は持ち込み式というか
、夢のように現れ式。
構成。その男は「点」の向こう側へ。そこでは心の内面を旅する男女五人が流れに
のって、謎から謎へ。「流れ」を泳ぐためのトレーニング、殺人と犠牲の繰り返し
、哲学者の問答、自分を自分で食らう鬼女その変容、巨人化または小人化、おじい
ちゃんとの再会、脳内捕獲…。
面白素敵、でも…ときめき度減。なんか慣れたというか、脳更年期か？ねこ。収縮
と増殖しながら、巻き込まれならぬ「飲み込まれる」イメージが連綿。変容しなが
らの繰り返しは、音楽のようにリズミカル。楽しいねこ。反面、パターンがなんと
な、わかっちゃって意外性や驚きは、やや減（旧作比）。すまし顔の黒い笑いが
随所、以前よりだいぶ増え。なんか大人風味な印象。スタッフワーク◎。ものの
見事に、モノが魂あるモノのように動き出し。もう目を奪われたねこ。
覚え書き
・蛍光線が放射状。まるで天井を見上げているよな。男が蛍光線に絡みとられる。
この安定しない喜びとか、とかとち狂ってる？。男、浮遊。蛍光線を食べ始め、
点に飲み込まれてしまう。
・椅子が流れてくる。流れに浮かぶ人達。赤い女が撃たれる。光る文字をもって
集まる人達。赤い女の口から光る触手。潜水夫が浮遊。
・布の海原が広がる。哲学者二人が浮かび上がる。！や？を飛ばしあって、シンボル
で哲学問答。
・赤い女は浮遊。鳥に脳をついばまれる。女がもっていた新聞紙が変容、彼女の顔を
した鳥が飛ぶ。
・旅人達、コートと傘。椅子ダンスぽく絡み。かれらそっくりの小人（人形）がわら
わら。奥の人形がしだい小さくなり、旅人達の巨大化を示し。赤い女が撃たれる。
女の分身である鳥の翼は、手紙の封筒。女と彼女の小人頭のダンス。小人頭の胴体
？？な半透明の袋に女は取り込まれる。
・再び、旅人達。小人頭は回収されて、段ボール箱の中へいれられる。箱はプレゼン
トとして、やりとりしながら増殖。箱の中から人の腕、もらった相手はありがとう
腕に首をつかまれたり、指示書の通りピストルを握らせ、こめかみに当てたり。
箱の中から鳥かご、老人の小人頭。赤い女が撃たれる。握らせたピストルで、箱を
撃ってしまう。箱から大きな目。冒頭の男がやってきて浮遊。目も浮遊。箱から
脳みそ。男は脳に飲み込まれる。
・脳をむき出したとした巨人が現れる。目は彼のもの。彼で舞台が一杯となる。
旅人２人。小人頭がやってきて、巨人と戯れる。巨人、小人頭を食べる。潜水夫が
ピストルをもってきて、去る。
・走る旅人達。赤い女は冒頭の男。犠牲者で殺し屋。人々は彼を追い、やがてシル
エットとなる。それも小さく遠景となっていく。
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