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 Piper 第5回本公演「SPOOKY HOUSE(スプーキーハウス)」

 @新宿 スペース・ゼロ(2004/12/22-29 11ステージ)
 http://www.spacezero.co.jp/
 全指定 前売・当日5000円
  @大阪 ワッハホール 12/13-16 6ステージ
  @福岡 西鉄ホール 12/18-19 3ステージ

 作・演出:後藤ひろひと 舞台監督:綱倉直樹 舞台美術:中根聡子
 照明:池田哲朗 音楽:山内圭哉 編曲:石田雄一 音響効果:児島塁
 振付:竹下宏太郎 衣装:名村多美子 小道具:水野泰影 演出助手:佐々木智史
 宣伝美術:山路洋 制作:安積み智子ほか プロデューサー:近松真
 企画・製作:吉本興業株式会社
 出演:
 山内圭哉 :ひろゆき(その家に住む一家の主)
 楠見薫  :みずほ(その妻)
 平田敦子 :たま子(その娘。生意気)
 
 川下大洋 :星(カメラマン)
 篠原ともえ :マリ(ディレクター)
 
 廣川三憲[ナイロン100℃] :沼田(近所の人)
 石丸謙二郎 :戸川(国際的詐欺師)
 竹下宏太郎 :淳二(戸川の雇われ人)
 後藤ひろひと :謎の男(ゴーストバスター)

 2004/12/25(土)晴 6:06-7:52PM(1'36) 中段より 客席8割(300人)
 客層:20-30歳代中心、男女半々。
 客入れ:後方2,3列に空き。折り込みパンフなし。パンフ(□15cm 1500円)挨拶、
 あらすじ、配役。「キャストの近親者による似顔絵とコメント」に笑い。
 ポスター500円。トレーディングカード(終演後限定発売 350円)。DVD(公演
 会場限定予約 ?円)
 カーテンコール。3回10分。2回目以降は男4人にて。川下・後藤のデュオで1曲。
 3回目に各挨拶。3時間上演が多い中でインド映画のような、1時間半とパンクを
 してみました。ほか、DVDの宣伝など。

 5人になったPiperが4人で贈る最新作。
 舞台。暖炉がある洋館ロビー。中央、暖炉の上に肖像画、前にソファセット。
 上手に2階への階段。下手は両開きの戸外への扉とガラス窓。ほか、出入口は上手
 手前がトイレ、下手正面がキッチンにつながる設定。

 お話。人里離れた林の中、赤の館といわれる無人の洋館あり。雑誌で取り上げられ
 たムーディなそこにはなんと無断で住み着いている家族が。これでは追い出されて
 しまうと、一計を案じ、策を撃って出ることに。ビデオ撮影のスタッフ、隠し金を探しに
 来た詐欺師を巻き込んでの、祭りが始まって。

 綿密につくられた綱渡り的コメディ。けらけら笑うねこ。それぞれの思惑と嘘、
 行き違いが、加速度を増し、膨れあがっていく面白さ。よけいなストーリーなし、
 ドタバタに徹して、からっと快調。

 芸と個性ある役者が揃い、キャラ芝居もお楽しみ。強面顔に小心の落差が脱力な、
 山内さん。太々しい子どもぶりが愉快な、平田さん。きれいな身のこなし、竹下
 さんとの曲芸タッグも見事な、石丸さん。悲鳴最高な、篠原さん。渋くいい声で
 トチ狂う、とんまぶりが可笑しい、廣川さん とか。過去公演との登場人物、エピ
 ソードかぶりの茶目っ気も愉快なところ。

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