Piper 第4回本公演「スリー・テナーズ」
＠新宿 スペース・ゼロ(2003/10/15-19 6ステージ)
http://www.spacezero.co.jp/
全指定 前売4500円 当日4800円
＠大阪 近鉄小劇場10/22-26 6ステージ
作・演出：後藤ひろひと 作曲：山内圭哉 編曲：石田雄一 振付：竹下宏太郎
舞台監督：永易健介 照明：池田哲朗［パシフィックアートセンター］
音響：Alain Nouveau[Alain Nouveau音楽事務所] 美術：中根聡子 衣裳：快裳
大道具：C-COM 小道具：水野泰明 演出助手：佐々木智史
宣伝美術：濱口敦子 宣伝イラスト：takagin
制作：神夏磯秀［吉本興業］、宮崎由美［スタッフステーション］、安積智
プロデューサー：吉川能生［吉本興業］ 企画・制作：吉本興業
提携：（東京公演）全労済、株式会社スペース・ゼロ （大阪公演）近鉄小劇場
出演：役柄別途掲載
後藤ひろひと：飯島金五郎（テナー歌手）
川下大洋 ：左平衛
山内圭哉 ：茂蔵
原田修一 ：兵藤
竹下宏太郎：淳二
楠見 薫 ：彩華
大路恵美 ：麗子
内場勝則 ：熊野前
2003/10/18(土)晴|雨 3:05-5:22PM(2'16) 最前方より 客席超満員(420人)
客層：20才代女性８，９割。男子の眼鏡率高め。
客入れ：当日券あり。中央通路に補助椅子(12)、階段にはなし。折り込みパンフ。
A4 1枚の歌詞カード。物販。パンフ(20cm角 22ページ 1200円)オールカラー。
役者紹介中心。Ｔシャツ(2000円)。DVD予約あり。夜の回当日券待ち列は、販売30分
前で10人ほど。カーテンコールは、しばし間をおいて１回。
お話。うまい話だと、新聞の募集仕事をちゃっかり横取りする男女２人組。は指名
手配のとんだワル。その仕事というのは、母親の遺言より、群馬のお屋敷をでる
おぼっちゃま達を博多の叔母のもとへ無事送り届けること。信じられないことに、
謝礼２００万。高をくくって引き受けたが、もちろん世の中甘くない。おぼっちゃま達
は、大事なことは歌で会話するように育てられていたのだ。さらに、いかにも腹黒い
悪人とか、無自覚な悪人とかが絡んで、道中てんやわんや。
突飛なマンガ設定に、いい話を持ち込んだ、ヘンテコな面白さ。小ねたを積み重ねた
作品が続いた近作の中、全体ねたな今回はなかなか。主人公のキャラ設定から、
ミュージカルにならざるをえないという強引。猫も杓子も、必然がないのにミュージカル
な風潮への皮肉かしら。それはさておき、巻き込まれコメディのツボを押さえて○。
おかげでミイラ取りがミイラとなる男女、とくに楠見さんが地味キャラになった功罪
は△。思い出すのはマンガなキャラばかり。それを除けば、自分発見のロードムービ
ー調な、（毒と皮肉をスパイスにした）いい話ではあり。まず、ぶっとびコメディアンヌ
・麗子お嬢様（大路）。彼女の奇天烈素敵な語録をつくりたいねこ。常識知らずの
行動派・執事（内場）。しれっと顔のすっとこどっこいぶり○。腹黒い悪人（原田）。
ありがちだけど、一番まっとうという可笑しさ。歌必携の主人公（Piper３人）。狼狽に
かこつけて、思いのまま所行。とても楽しそう。
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