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ペンギンプルペイルパイルズ 第九回公演 「機械 メッキ仕上げ」
＠下北沢 OFFOFFシアター(2005/2/17-3/6 11ステージ）
http://www.honda-geki.com/offoff.html
全自由(整理番号付) 前売2800円 当日3000円 セット券5000円(劇団のみ取扱)
作・演出：倉持裕
舞台監督：橋本加奈子[SING KEN KEN]、丸岡祥宏 舞台美術：中根聡子
照明：清水利恭[日高照明] 音響：高塩顕 音楽：SAKEROCK 衣裳協力：田中美和子
宣伝美術：岡屋出海 宣伝イラスト：高野華生瑠 宣伝写真：引地信彦
制作：土井さや佳 企画製作：ペンギンプルペイルパイルズ
出演：
メッキ仕上げ 鏡面仕上げ
椿 ：ぼくもとさきこ ←
八巻：玉置孝匡 ←
男の声：近藤智行 ←
辰巳：松 竹生 −−
芹沢：赤堀雅秋[THE SHAMPOO HAT] −−
益子：−− 山本大介
虹子：−− 村岡希美[ナイロン100℃]
2005/2/26(土)晴 2:05-3:10PM(1'05) 最前方より 客席ほぼ満員(75人)
客層：20歳代中心、女性7割。おじさんもちらほら。
客入れ：当日券ありとビル入口に掲示。整理番号順に入場、内外ともこまめに誘導
あり。劇団名がよどみなくでるのには感心。桟敷１、BOX２、ベンチ１、椅子２の
6列。ベンチは隙間なし詰めのお願いあり。前の方が舞台装置に取り込まれ感
あって○。チラシ束11mmと極厚、輪ゴム止めあり。 折り込みパンフ。
B5 裏表。挨拶、2ヴァージョンの配役、スタッフ、予定掲載。
次回公演。11/16-23「不満足な旅」＠スズナリ 小林高鹿ほか出演。その間、
倉持さんは岩松了作品演出、クリオネＰ作演出。物販。台本700円。
カンバッチ150円。
機械表面仕上げな味わい違い！？２ヴァージョン上演。安価で実用的、世の大勢な
メッキ仕上げから観たねこ。
舞台。洞窟。天井を含む全面を墨色の岩肌に造りこみ。下手〜奥に道、上手に
向かい登り坂となる設定。下手壁下に穴、正面に岩だな、上手中程に枝道の一部。
お話。地下に住む裕福とはいえない人達。彼らの中には発掘された「機械」を
復元、一攫千金！？を夢見るものが少なくない。そうした人達がトラブルに見舞わ
れたところから、物語は始まる。
芝居なお楽しみ、たっぷり。取り込まれてしまいそうな小劇場空間の洞窟装置。
謎が謎を呼ぶミステリアスな、見えない背景。不可思議な場からすると案に違う、
わかりやすく情けない、愛すべき日常キャラ。彼らが困り果て、混線する様を濃密
かつ加速感をもって描く対話。なによりは「機械」の存在が面白し。正体不明で
わからないもの＝哀しみが、夢を叶えてくれる＝希望であるという矛盾。見た目
動作も愉快だし。
非現実とも思える筋立てを追うよか、その時その場にある「現実」の感触を味わう
と吉と思うねこ。シニカルも、悲喜こもごもの温みをちと添えた案配の良さには
好感ねこ。鏡面ヴァージョンは次回観劇、違いのほどが楽しみ。
役者。ぼくもとさん。近すぎず遠からずの距離感がいい感じ。玉置さん。真正面
から望む姿勢と丁寧な演技○。赤堀さん。薄っぺらい外観に、細かな心理を透けて
みせて面白し。松さん。堅い外郭、柔らかい内面。壊れた様が見物。
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