＠下北沢 ザ・スズナリ(2005/11/16-23 11ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
指定 前売3600円 当日3900円
自由(ベンチシート整理番号付)前売3400円 当日3700円
作・演出：倉持裕 舞台監督：橋本加奈子[SING KEN KEN]
照明：清水利恭[日高照明] 音響：高塩顕 舞台美術：中根聡子
衣装：松本夏記[ミシンロックス] 音楽：星野源[SAKEROCK]
宣伝美術：坂村健次 宣伝写真：引地信彦 制作：土井さや佳
企画・製作：ペンギンプルペイルパイルズ 助成：芸術文化振興基金
出演：
小林高鹿 ：鴨井(謎の怒りっぽい青年・旅行者）
宮崎吐夢[大人計画]：山添（謎のバックパッカー）
吉川純広 ：宗宏（謎の病気にかかっている青年・鴨井彼女の弟）
玉置孝匡 ：仲丸（謎のサラリーマン・旅行者）
ぼくもとさきこ：鈴木（謎の生き女神）
2005/11/23(水祝)晴 2:05-3:33PM(1'28) 後方下手より 客席超満員(160人)
客層：20-30歳代中心、おしゃれ関係ともっさり半々。女性7割。
客入れ：当日券あり、詳細不明。自由ベンチ3列、雛壇に椅子9＋ベンチ1席。
中央に通路あり。自由席の詰めあり。折り込みチラシ、1cm厚さ。折り込みパンフ
A5 3ページ。挨拶、配役、予定、物販案内。次回公演 来年8/23-9/3 新作
＠スズナリ 物販。上演台本800円 サントラCD1000円 手ぬぐい700円。
カーテンコール 1回1分 役者紹介付き。
2002年1月初演作（OFFOFFシアター ねこ未見）。キャスト変更（中山祐一朗→宮崎
、杉田どんたく→吉川）しての再演。
舞台。南米かなんか安ホテルな造りこみムーディ。汚れたオレンジ漆喰、上端ストラ
イプ模様の壁がハの字。右手壁。枠内にアーチを描く開口入口。手前壁際にもこもこ
した毛が色違いの椅子！？とスリット穴。左手壁。鮮やかな絵柄壁と中空に▽旗が
覗く窓、電話のある机。袖側にストライプカバーのシングルベット２。
床中央。絨毯、頭上。ゆったりまわる大型ファン。
お話。凶暴なほど盛り上がるカーニバルが催される国。入国するなり喧嘩別れ、恋人
が行方不明の取り残され男。なぜかついてきてて、寝込んだままの恋人の無口な弟。
同様に引きづり込まれたバックパッカー。そんな三人の男がホテルに取り残されて、
どうするのよ状態。さらに象に踏まれ掛けるも、九死に一生を得たサラリーマンが
転がり込む。部屋に初対面の日本男児、外は未知の危険と通じない外国人。ヒステ
リックに緊張感は高まって…。
人の距離感とモラルにつき、実験めき。うふふーん。シュールな設定で謎解きに
物語る作品群とちと違い。初対面＋異常環境での人間関係、人間性のありさまを
ビビッドに描いてみせ。自己主張の強弱、取るべき距離の遠近が、登場人物が増える
につれ、種々変化、歪んでいく。そのドタバタの中、生死らを巡るモラルもまた不確
かになっていく。シニカルも悪意を感じさせず、クールで鋭い観察眼が冴えてて、
感心しちゃうねこ。役者達のコントのような間合い、呼吸の旨さもしかり。
いつもながら、構成に予想だにしない面白さあり。自称女神の日本人登場、男達の
秘密暴露と夢幻描写とか、急展開する後半は、うほほ状態に引き込まれねこ。
役者。小林さん。危うさ、不安定さが哀しいほど、滑稽。いつもとちと違う、痛い
キャラにふーん。宮崎さん。ぼっさりした小動物感が、小林さんと対向して面白し。
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