＠渋谷 PARCO劇場(2006/7/14-30 24ステージ)
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定 前売り当日とも8000円
＠名古屋 愛知厚生年金会館 8/1 1ステージ
＠大阪 シアター・ドラマシティ 8/3-6 4ステージ
＠広島 広島郵便貯金ホール 8/9 1ステージ
＠福岡 メルパルクホールFUKUOKA 8/11 1ステージ
＠新潟 新潟市民芸術文化会館・劇場 8/13 1ステージ
＠仙台 仙台市民会館 8/15 1ステージ
作：倉持裕[ペンギンプルぺイルパイルズ ] 演出：G2 音楽：渡辺香津美
美術：横田あつみ 衣裳：遠藤百合子 照明：小川幾雄 音響：井上正弘
ヘアメイク：西川直子 演出助手：河合範子 舞台監督：榎太郎
宣伝美術：河野真一 宣伝写真：岡田貴之 宣伝：米田律子
プロデューサー：尾形真由美、高橋典子、大西規世子
企画：Ｇ２ 製作：山崎浩一
企画：G2プロデュース 制作協力：キューブ 製作：パルコ、リコモーション
出演：
丸山智己 ：遠山（農業を営む。バンド担当は作曲とギター）
水野美紀 ：恵子（遠山の妻）
大倉孝二 [ナイロン100℃] ：門田（遠山の仕事仲間。担当はベース）
京野ことみ ：依代（村役場勤務。担当はピアノ）
河原雅彦 ：進藤（売れない漫画家）
犬山イヌコ[ナイロン100℃] ：素江（進藤の妻。売れっ子漫画家）
伊藤正之 ：木戸（素江の担当編集者）
2006/7/15(土)曇 7:05-9:45PM(86/休16/55) 前方上手 客席満員(450人)
客層：20-30歳代を最多、大人よりの老若男女。カップル、グループ多め。
客入れ：当日券詳細不明。折り込みチラシ厚め、輪ゴム止め希望。
物販。パンフ(A4 52ページ 1500円)きれいな写真と長めのインタビュー、対談、
農業体験記収録。ポスター500円、Ｔシャツ2500円。 カーテンコール2回3分。
日常顔のまか不思議PPPP・倉持裕書き下ろし。演劇では珍しく渡辺香津美・音楽
にて。
舞台。縁側廊下付、障子がみえる農家母屋が上手半分。6畳に座卓、小ダンス。4.5畳
にラック、ギターとアンプ。屋根の造形はなく、ネットがもやもやとあり。
下手に庭と道具小屋。背景に空を切り取ってきたよな湾曲した「青空装置」。
お話。千葉の農村。一軒家にぎこちない若夫婦。訪ねてくるバンド仲間は不機嫌顔、
というのも結婚の訳に憤懣やるかたないため。これもバンド仲間・夫の元恋人は
イライラ、こちらは訳がわからないため。そんな所、取材中の漫画家夫婦の車が
夫を轢いてしまう。罪滅ぼしと家業の農業を手伝うが、こちらの夫婦もまた訳あり、
ぎこちなくて…。
不条理ならぬ、不協和音な関係性が痛面白いシリアスコメディ。倉持裕の独特＝得体
知られぬ人物、シュールなシチュエーションはなし。具体的でわかりやすキャラ、
せちがら現実の会話劇とパルコ仕様。登場人物はみな不器用、事件事故で罪と
後ろめたさを負って、右往左往。それぞれの居心地の悪さの重奏、秘密や屈託、
無自覚の悪意が次第見える展開。わかりやすく、楽しめたねこ。
収集つかず、泥沼万歳天国になるかと思いきや、終盤は遺愛の音楽のもと融和。
不協和音転じて、切なくも暖かい和音の態にほろりねこ。喪って得るな愛情を
シニカルに堕ちず、美しく昇華して、Ｇ２らしいところ。
役者。大倉君。口は悪いが心根は優しい、いい人をそんな風に好演。水野さん。
及び腰が過ぎる嫌い、模索中な迷いも感じられ。飾らないところに好感。京野さん。
背中からちょっと念波でてるイライラ姫。愛らしく感じられ。河原さんと犬山さん。
付かず離れずの距離感の担保が難しそう。
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