＠渋谷 PARCO劇場(2006/8/11-9/3 30ステージ) 8/20S,27S追加
http://www.parco-play.com/web/page/
全指定 前売り当日とも8000円
＠大阪 梅田芸術劇場 9/7-10 6ステージ
＠福岡 メルパルクホールFUKUOKA 9/15-16 3ステージ
＠名古屋 名古屋市民会館中ホール 9/21-22 3ステージ
作：福島三郎[泪目銀座] 潤色・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ナイロン100℃]
漫才台本：中川家 美術：小松信雄 照明：関口裕二 音響：水越桂一
衣裳：前田文子 ヘアメイク：河村陽子 演出助手：相田剛志
舞台監督：福澤諭志+至福団 音楽：ケラ＆ザ・シンセサイザーズ
大道具：唐崎修 小道具：池上三喜
宣伝美術：東學 宣伝写真：谷敦志 製作：山崎浩一
企画：細川展裕＋ヴィレッヂ 制作：高石由紀子
プロデューサー：佐藤玄 企画・製作：株式会社パルコ
公式HP http://www.parco-play.com/web/page/information/uwasa/
出演：
堺 雅人 ：鈴木光明
橋本じゅん[劇団☆新感線] ：モッチャン
八嶋智人 [カムカムミニキーナ]：加藤信夫
山内圭哉 [Piper] ：ボンちゃん
橋本さとし：アキラ
猪岐英人、水野顕子[アーノルドシュワルツェネッガー]：骨なしポテト・トシ＆アヤメ
2006/8/19(土)猛暑 2:06-4:30PM(2'22) 最前方下手 客席満員(460人)
客層：20-30歳代中心、女性7,8割。コアな演劇ファン中心？。
客入れ：休憩なしの2時間半、体調ほか留意方。珍しく折り込みパンフあり。A4
1枚に配役、スタッフの最小限。チラシやや厚め。物販。パンフ(A4 50ページ
1800円)オールカラー 見開き写真、読み物ほどよく。粟根まこと漫画、
「噂の女」との対談収録。ポスター500円、Ｔシャツ2000円、CD1000円。
カーテンコール2回2分。
スイート・福島三郎＆ビター・KERA、大阪ルーツの男子を揃えて、甘辛ってどない！？
な不思議冒険企画。
舞台。演芸場の舞台裏。どんより古びたねずみ色壁にパイプが走って、現場雰囲気の
半地下。ハの字壁の上手。掃除用具入れ、ホワイエへの両開きドアと奈落への入口。
中央上方が舞台袖への階段、前方に広く楽屋兼稽古場。ソファとか。下手、立入禁止
の表示とトラテープがある「魔」のボイラー室入口。
お話。12年前事故で相方アキラを亡くした、ピン芸人・モッチャンと後輩芸人達。
仲良さそうでとんでもはっぷんのコンビ、人気や上下関係が引き起こす嫉妬といじめ
、そして秘めた愛憎。ボイラー技士と若い劇場支配人、おまけにアキラ幽霊!?を巻き
込んで、裏事情が赤裸々に描かれていく。
見たくないけど見たい、引き込まれる面白さ。ビタースイーツどころか、エグ味満点
のハードコア・コメディ（ていうかモダンホラー）。上等の漫才場面、達者な役者達の
緩急自在の面白会話で笑わせては、奈落の底へずどん。登場人物並みに悪意な
展開。冒頭から始まる、人間のエグイ暗部がもうあの頃に帰れないとばかりに、
苛烈に明らか。もう、いけずですわねこ。
と、オブラートをかぶせがちな、福島作品の面影なく、KERA色前面。暴力的ながら
丁寧で繊細な人物描写、細かな伏線と語り口の巧さもまたしかり。もう、好奇心全開で
わくわく観劇ねこ。笑いと悪意共存の芸人の業と鬱積。憤りを昇華するための虐待
行為が連綿。しかし満たされない痛々しさを、人間くさく添えることを忘れず。ここらは
エグ味も不思議なしょっぱさ含み、福島作品のよすがとなり。
役者。味といえば、関西ルーツ＋関西弁なのに妙にさらっとしてて不思議。そんなキャラ
なのかしらん。女が放っておかない優しい俺様・橋本さとし。器用に時を駈ける、
橋本じゅん、堺雅人。怒れ顔最高の八嶋智人。生真面目さが隠せない可笑しさ、
山内圭哉。負けてない2人に拍手な、猪岐英人、水野顕子。
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