＠下北沢 本多劇場(2006/9/14-24 14ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売・当日共 6000円
＠北千住 シアター1010 9/28-10/1 6ステージ
作・演出：水谷龍二
美術：松野潤 照明：五十嵐正夫[シアタープレーン] 音響：原島正治[嘲組]
衣裳：牧野純子 演出助手：若月理代 舞台監督：武川喜俊 殺陣：岡本隆史
カポエラ指導：柴田健児 振付：小川こういち コーラス指導：中村信吾
宣伝美術：ラブ＆ピース川津 制作：石井久美子ほか
出演：
戸田恵子 ：キティ岩城（ボーカル）
小宮孝泰 ：山田修（コーラスグループ・リーダー）
ラサール石井：市村敏樹（コーラスグループ・メンバー）
渡部哲 ：込山晃（コーラスグループ・メンバー）
でんでん ：西一夫（コーラスグループ・メンバー）
菅原大吉 ：山田英二（コーラスグループ・メンバー）
三田村周三 ：和田三四郎（不動産屋の会長）
星野園美 ：和田憲子（三四郎の娘）
平良政幸 ：溝口健（作詞家）
新納敏正 ：甲斐直人（ホームレス）
朝倉伸二 ：末松和美（ホームレス）
築出静夫 ：原伸夫（プロモーター）
清水宏 ：寺本光（レンタルルームの店長）
江端英久 ：寺元学（レンタルルームのバイト）
柏進 ：中西二郎（ホスト）
清水ミチコ、大平サブロー（声の出演）
2006/9/17(日)曇 1:07-3:02PM(1'51)前方下手 客席超満員(400人)
客層：中年多数・半数？の大人客席、男女半々、二人連れ多し。
客入れ：当日券あり、前方に補助椅子30ほど。折り込みチラシ厚め、折り込みパン
フなし。物販。初めてのパンフ(□23cm 30ページ 1000円)上演来歴掲載。
カーテンコール2回4分。ロビーにて石井社長がいつも通りに、感謝の言葉で客だし。
小劇場演劇界の「寅さん」「北の国から」なシリーズもの「星屑の町」。作家水谷
氏が売れっ子となったこともありブランク、6年ぶり5作目の今回。
舞台。場末のレンタルルーム、そのフロントロビー。上手奧にフロント、手前に
カップ麺、コーヒーがあるセルフ軽食コーナー。2時間3000円の表看板がみえる
入口扉脇にその自販機。下手にＴＶと3人掛けソファとテーブル、マガジンラック。
奧にエレベータと102号室ドア。
お話。解散再結成を繰り返す、ムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイ
ツ」。なんと女性リードヴォーカルを迎えて、再結成。地方から久々の東京巡業。
お姫様のように彼女に気を使ってきたけど、それもやっかい毎の種。でも、今回は
彼女のおかげでチャンス到来か！？な出来事が。現実家、楽天家それぞれにメンバ
ーは色めき立つのだけれど…。
ちょっと成長？でも変わらない面々に愛情笑い。冴えないおじさん達が些細なこと
に一喜一憂。その大まじめな様がいじましく、哀しくて、笑いを誘う味わい変わらず。
お国柄やら伺える、個性的なキャラ芝居と関係性のおかしさもまた。
今回は登場人物が多く、それぞれの人生をかいま見せ、群像人情劇な趣あり。
見守る人がいる、たとえ離れても思いやる、そんな気持ちの重なりにしみじみする
ねこ。思ったようにいかない人生と寄る年波に引き気味の気配あるも、受け止めて
前向きの切ない楽天さも一層。ラサール石井さん役・無責任男が、地に足が着き
（気味）とか、お客とも年を重ねた感あり、ちと感慨ねこ。
戸田恵子さんを迎えて、歌唱場面も充実。冒頭はプロジェクトＸ風趣向で「地上
の星」。「東京砂漠」「中之島ブルース」「ラブ イズ オーバー」「雨のエア
ポート」と、噛めばするめの味わいな歌詞、昭和歌謡のかっこよさで聞かせ。
役者。星屑の会ゆかりのメンバー勢揃い。いつもの面々にまけない、個性派ぞろい。
お姫様な戸田さん、心配したくなる演技の築出さん、もはやいぶし銀な三田村さん
とか。
[月間一覧］